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夜間中学教師からの「夜間中学その日その日」

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2009年11月22日

夜間中学その日その日(88); 守口夜間中学  白井善吾

橋下知事! 夜間中学生は立ち上がった 32
夜間中学生は就学援助、補食給食の大阪府負担の継続を求め、闘いを継続している。

「夜間中学の長い歴史の中で、私たちは少しずつ学ぶ環境を作ってきました。しかし、2009年4月以降、学校に来られなくなる夜間中学生がでてきました。夜間中学が再び義務教育未修了者を作ることになります。在学している間の学習を保障するために、生徒会連合会は一致団結して、声をあげていきます」との近畿夜間中学校生徒会連合会『学習会』決議に基づき2009年11月13日、守口市長、守口市教育委員会教育長に、補食給食の再開を求める、署名を手交した。大阪府(11月2日)、岸和田市(11月4日)に続く行動である。会場の都合で、市長には8人、教育長には20人の人数制限となったが、府内の夜間中学から、8人の夜間中学生・教員の参加もあった。
守口夜間中学生が集めた署名、4571筆を手渡し、(大阪全体で14798筆)夜間中学生は補食給食の再開を訴えた。
「大阪府は居住市、設置市で。居住市、設置市は、大阪府でと責任の押し付け合いをしている。教育はシステムがころころ変わってはいけない。この制度は、私たち夜間中学生の先輩が苦労して作り上げた制度です」
「守口市もこれまで通り、続けて頂きたい」
「安心して学べる夜間中学にしていただきたい」
「私たちの学校では、これまで通り、補食給食は実施されているが、同じ夜間中学生なのに、(給食の)ない夜間中学生のことを考えると、心苦しい。年度途中でも実施してください」
「私たち夜間中学生にとって補食給食の時間は国籍も違う夜間中学生同士、お互いを知りあう大切な時間であり、これは夜間中学の大切な学びの一環です。昼の小中学生が訪問に来たときなど、パンと牛乳を和やかに食べながら、学ぶ意義を伝えています。こんな時間でした。
 ところが、4月から、この補食給食がなくなったのです。教室の中の空気が一変しました。食べる人と食べない人、後ろの席に移って会話を避ける人、教室から出てひとり夜空を眺める人、もうばらばらです。何でも相談にのってきたクラスの仲間です。でもお互いに心配をかけまいとして、それぞれが孤独な行動を取っています。これは学校ではありません。これまでのクラスは、和気あいあい、自分を出せる時間と空間だったのです。たかがパン一つの問題ではなかったのです。学ぶ私たちには意義ある時間だったのです。
 私たちは小学校もでていません。義務教育をいま取り戻している私たちからどうか補食給食を取り上げるようなことをしないで、ぜひ復活させてください。
 財政事情はよくわかっているつもりです。私たちは納税もしていますし、地域にボランティアなど貢献もしています。どうか、ご理解のうえ、努力してください」
 この問いかけに対し、市長は「皆さんからいただいた話は、その通りだと思います。教育を受ける権利、市、社会への貢献などは理解しています」「大阪府が出したPT案で給食がカットされた。だから本来は府に強く言ってほしい」そして守口市の財政状況を説明したあと、「教育の重要性を考えて事業を続けているし、補食についても検討はする」「夜間中学だけはがんばろうとおもう」と語った。
教育長への手交では、夜間中学生の問いかけに対し、教育長は、
「大阪全体で14798筆、守口にお渡し頂いた 4571筆の署名、重く感じています」
「夜間学級(守口夜間中学)は北河内、大阪の夜間中学です。一市だけの夜間学級ではありません。大阪府としての援助と支援が必要です」
「復活について、財政的に好転すればと考えている」と述べ、「夜間学級の灯を消さないために努力している」と初めて「存続問題」に言及した。

守口市在住の夜間中学生が10%、その守口市立の夜間中学だからといってどうして守口市が100%負担する必要があるのかとの考えに基づく主張である。
私たちはこの主張は承服できない。私たちは、学齢の時に保障されなかった学習権の補償を求めている。財政の問題が背景にあるにしても、権利の値切りは絶対認めることはできない。
安心して学べる夜間中学の土台に揺さぶりをかけ、不安を煽り立て、夜間中学生の学ぶ意欲に水を差す、制度変更である。それだけに、橋下知事の責任は重大だ。大阪府(広域自治体)が持つ行政の役割は市町村ができない広域機能としての役割を果たすことだ。それは大阪府の仕事だ。守口市の仕事ではない。
そのことをさして私たちはこれまでから"大阪府立の夜間中学"の言い方で表してきた。
「もう一度大きな集会を開き、昨年以上に頑張っていこう。夜間中学を育てる会の活動の再開を!」と近畿夜間中学校生徒会の統一と団結の大切さを確認し決意した。

2009年11月22日 17:50

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