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2009年11月 7日
夜間中学その日その日(84); 守口夜間中学 白井善吾
夜間中学生の胸を借りる!
2学期が始まって、1週目の金曜日、守口夜間中学に20数名の守口市内小、中学の教員が集まった。日ごろ温めている学習内容を、夜間中学で実践する。夜間中学生の胸を借りるのだ。
昨年に続き、2回目の取り組みだ。社会、数学、日本語の三教科で実施するという。1学期から、各教科に分かれ、打ち合わせを重ね準備をされていた。
8月25日準備のため来られた、若い先生たちは夜間中学の授業参観の後、準備の打ち合わせを入念に行われていた。どんな内容で、どんな展開をするか、遅くまで、議論は続いていた。私も、少し思いを語る時間をいただいた。昼の学校の運営システムやカリキュラムの流用を克服し、自主編成による学びを、夜間中学生と向きあって、検証していただきたいと考えを述べ、私の夜間中学との出会いに触れ話した。
授業者から手紙が届いた。紹介する。
「夜間中学で授業をさせていただく中で不安がありました。普段は子どもたちを相手にしているのに、自分よりはるかに経験のある人たちに向けての授業というのは難しいものだと思いました。本当はこちらから生徒さんの緊張をとかなければいけないのに、逆に、生徒さんに助けられました。話をたくさん聞くことができ、「学校に来るだけで元気になる」という言葉には自分もクラスの子どもたちからそういってもらえるように頑張らないといけないと思いました」
「授業をさせてもらって、一番感じたこと、それは生徒さんたちは温かく、何を言っても、何をしても受け入れられる「安心感」が教室にあふれていました。こんな教室を自分も作りたいと思いました」
クラスの子どもたちが「平和」について考えたことを夜間中学生に伝え、そのことをもう一度クラスの子どもに返したいというねらいを持って夜間中学の授業を行った授業者の手紙があった。
「授業をするまでに(夜間中学生が)気分を害されるんではと心配をしていた。しかし、いざ授業を始めるや、(夜間中学生は)子どもたちの考えに興味を持ち、熱心に参加、同時にご自身の経験をふまえたコメントを子どもたちにと書いていただきました。それをもってクラスの子どもたちにも授業をしたところ普段とは違う顔つきで熱心に授業を取り組んでくれました」と子どもたちの普段とは違う反応を書かれていました。夜間中学の授業した体験を子どもたちに話したとき、子どもたちは夜間中学に関する最近の出来事に対し、「夜間中学の実情を知り、涙する子や、憤る子、様々な子がいましたが、みんな往々に「学ぶ」ことの大切さを自分なりに感じてくれたと思います」と書かれていた。
「授業をさせていただくまで、準備・計画となかなかすすまず大変でしたが、本当にやってよかったと思いました。三中夜間の生徒さん達にわかりやすいように、と考えることが、力になったと思います。また機会があれば、やってみたいです」
九月の保護者参観の授業で夜間中学をテーマに展開し、夜間中学の授業体験を子どもたちに伝えられた先生もあったそうだ。
若い授業者の問いかけに答える夜間中学生の瞳は学齢の子どもたちと決して劣ることのない輝きを持っていた。何の気兼ねもない、前に立つ、若い先生を相手に、体全体で学ぶ喜びを表現していた。
「明日を豊かに、飛び出せ教室、つながれみんなの願い!」をスローガンに、守口の若い授業者たちは、「今年度 もう一回やらしてください」先日、申し出があった。来年2月、夜間中学生の胸を借りることになった。
2009年11月 7日 20:46
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