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2009年9月19日
夜間中学その日その日(81); 守口夜間中学 白井善吾
夜間中学のある日の出来事に関連させて、考えていることを書いていこうと思う。執筆者は持ち回りで,変わっていく。
橋下知事! 夜間中学生は立ち上がった 31
「署名用紙ください」夜間中学生が汗をかきかき、集めた署名用紙を持って、職員室に入ってきた。8月初めの昼下がりのことである。
「先生がた、これ食べてください」といい、おやつをおいて、署名用紙を手にして帰っていった。夜間中学生は、友だちに会うとき、親戚の家に行くときなど様々な機会を捉え、署名活動を行っている。闘いに休みはない。
守口夜間中学の私たち教員も負けてはおれない。「守口夜間中学 2009年夏・夜間中学連続討論学習会」を行った。第一日 「守口夜間中学の学び」をテーマに夜間中学が発信してきていること。夜間中学を訪れ、交流会に参加した人たちが、抱いた考えの分析。それらから明らかになる、夜間中学の学びについて。
第二日 「守口夜間中学の明日」をテーマに夜間中学は、なくてはならない学校なのか?今の守口夜間中学が持つ課題、問題を考える。夜間中学生の変化、経済的状況、教員の意識について分析。
第三日 「タカノマサオが提起していること」をテーマに、髙野雅夫IN守口。1969年の髙野雅夫の主張から見た、「守口夜間中学」の問題点と課題について。
第四日 まとめ、総括討論、各個人の公開質問の回答。
これらを各自が選んだ内容で報告をし、報告に基づいて討論を行う方法だ。授業のないこの期間、時間をかけ準備を行った。
昼の学校であれば、自分たちがしなくても、休憩していても、他の誰かが議論をし、提起がある。夜間中学はそうはいかない。圧倒的に少ない夜間中学生、教員、関係者が声をあげないと何も変わらない。いま夜間中学を巡って大きな動きが起こっている。明確な意思表示と方向を提起しなければと考えたからである。いま、連続学習会のまとめを行っている。
大きな動きというのは、学齢時、義務教育を保障してこなかった人たちに、国をはじめ教育行政はどのように学習権を保障するのかという問題が一つだ。例えば沖縄ではやっと、学習権保障の必要性は認めたが、積極的な就学支援、就学環境の整備は行わず、卒業証書だけは発行する。経費は負担しませんという段階であり、動きだ。二つ目には大阪で確立していた、夜間中学の就学援助、補食給食に広域行政体である、大阪府は補助を行わない、夜間中学生の居住している市区町村が行えとする動きである。それによって、通えなくなる夜間中学生が生まれ、安心して学べる夜間中学なのかという不安が生じていることをあげることができる。
昨年来の近畿夜間中学校生徒会連合会の立ち上がりと闘いをうけ、国会を舞台に動きもでてきた。夜間中学の増設と教育環境の充実を推進する立法化をめざす動きだ。民主党が参議院に「学校教育の環境の整備の推進による教育の振興に関する法律(教育環境整備法)(案)」に学習する機会が失われたたちの学習権保障を明記した項目を追加し、提出した(2009.3.25)。参議院は通過(2009.6.10)、衆議院の解散で、今国会では成立を見なかった。
この「教育環境整備法案」は、各地方公共団体がより良い教育環境を整備するため、安定的な財源の確保・充実を図るもの。今回の留意点として、中学校夜間学級や外国人の子どもに対する学校教育の環境の整備などを念頭に置いた規定を追加することを盛り込んだと民主党はブログ記事で報じている。
教育環境整備法案は第1条(目的)で「学校教育の環境の整備に関し、基本方針を定め、並びに国及び地方公共団体の責務を明らかにするとともに、学校教育環境整備指針等を策定し、学校教育に関連する予算の確保及び充実の目標を定めること等を通じてその着実な達成を図ることにより、学校教育の環境の整備を推進し、もって教育の振興に資することを目的とする」と目的を明記している。
夜間中学に関しては、第3条(学校教育の環境の整備の基本方針)に「7.学習する機会が失われた者がその希望するときに再び学習する機会が与えられるようにすること」がある。是非とも立法化を夜間中学生の力で実現したい。
新学期が始まった9月13日、近畿夜間中学校生徒会連合会は「補食給食の再開を求める」街頭署名活動を近鉄八尾駅前で行った。守口夜間中学は23人が参加した。こんな出来事があった。ハルモニと一緒に孫の小学一年生も参加した。『「しょめい おねがいします。おばあちゃんの がっこうが つぶれるんです。しょめい してください」孫がそんなふうにいって、集めてくれました』と語り、さらに新しい署名用紙を受けとり、街頭に繰り出していった。夜間中学生は代わる代わる、ハンドマイクで市民に訴えた。
私たち夜間中学は政治の大きな変化をたぐり寄せ、夜間中学にまだたどり着けていない義務教育未修了者に夜間中学を届ける。夜間中学開設運動に大きな役割を果たしていく決意を新たにした。
2009年9月19日 23:12
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