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2009年8月31日
夜間中学その日その日(79); 守口夜間中学 白井善吾
夜間中学その日その日(79); 守口夜間中学 白井善吾
夜間中学のある日の出来事に関連させて、考えていることを書いていこうと思う。執筆者は持ち回りで,変わっていく。
夜間中学増設運動とその現状
2009年8月29~30日、静岡県浜松で夜間中学開設運動全国交流集会が開催された。今年で28回を迎えた。関西、関東から公立、自主夜間中学7団体から、学習者、スタッフ、一般併せて、34人の参加であった。
一日目は各組織の活動報告を受け、夜間中学の現状交流と課題分析を行った。二日目は、学習者とスタッフの2分科会に別れ、議論を深めた。
各組織の活発な活動を聞き、交流集会に参加し、元気になったと多くの学習者が語った。スタッフの分科会は、就学援助に関わる問題点。増設運動の方向性。夜間中学の法制化について論議を行った。
市町村の財政状況悪化は就学援助をはじめ、夜間中学生の学習条件の悪化となり、その状況が進行している報告が東京、大阪、奈良から相次いだ。
沖縄の状況も報告された。「夜間中学にも不況の波 授業料2倍に」(2009年2月.6日琉球新報)の記事で、授業料15750円が2009年4月から31500円になり、給食費を加えると、65000円を夜間中学生は負担しているということも議論を行った。
記事で紹介された夜間中学生の話も話題になった。
一人は「楽しく学べるのは全部学校のおかげ。こんな学校が沖縄全島にあってほしい。わたしたちの教育を守るのは遺骨収集や不発弾処理と同じ国や県の戦後処理だ」と述べ、自主夜間中学で学んでいる人たちの学びは、戦後補償だと主張している。
74歳の夜間中学生は「自分の名前も書けなかったのに、手取り足取り教えてもらいうれしい。でも、少ない年金で続けられるか心配」と語っている。
69歳の夜間中学生は「せっかく学ぶ場ができたのに、値上げで次の学生が来られなくなっては困る」と。
授業料以外に、通学費、学用品費が必要だろうから、個人の負担は大変な額になる。守口夜間中学生は学生証と通学定期券を握りしめ、これが「私の宝」だと、テレビのインタビューで語っていた。通勤定期を買って通学しているかたもおられるはずだ。年金がない自主夜間中学生もきっといるであろう。通えなくなる人や、せっかく希望しても、経済的な問題から入学を断念する人が出てくることが心配される。
珊瑚舎スコーレ「自主夜間中学」は民間で運営されている。個人や私に負担を押しつけ、国をはじめ行政は何もしない。行政はお金は出さないが、学籍を起こした公立の中学校が卒業認定はするという。義務教育これは無償とする。この原則はどうなったんだろう。
今、珊瑚舎スコーレ自主夜間中学は54名在籍、平均年齢70歳。月から金曜日の18時半から21時半まで開かれている。高齢者がほとんどで、対応が急がれている。
義務教育を受けられなかった人たちの学習権を認めさせ、卒業証書を発行させるようになったのは大きな前進と評価する声も聞くが、いま学んでいる、学習者の負担をなくす手だてを直ちに、講じるべきではないだろうか。
就学援助、補食給食に大阪府の補助を継続し、夜間中学の学習環境の改善を求め、大阪の夜間中学生は近畿夜間中学校生徒会連合会に結集し闘いを継続中である。
昼の学校にほとんど通うことができず、本人の同意もなく、卒業証書が発行され、書類上義務教育を終えたことになっている人たち多くあり、夜間中学で学習を希望する人たちの学び保障の問題、新たに日本に住むようになった人たちの学習保障の問題も議論された。
民主党が参議院に「学校教育の環境の整備の推進による教育の振興に関する法律(案)」を提出した。(2009.3.25)参議院を通過したものの、衆議院の解散により、今国会で成立しなかった。この法案の成立を公立夜間中学、自主夜間中学生が連帯し国会に成立を求める取り組みを通して、夜間中学の学習条件改善を働きかけていく、公立、自主夜間中学生大きな動きを作っていくことも話し合われた。
政権交代が実現した、第45回衆議院選挙結果は夜間中学に大きな影響をあたえるであろう。
ますます重要性が増している夜間中学の課題、夜間中学の活動の発信など、情報交流センターの設立についても議論を行った。
極めて意義深い夜間中学増設運動全国交流集会であった。
2009年8月31日 14:28
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