'."\n" ?> 南亭駄樂の「柿愁庵雑記」:「ベーシック・インカム」をイメージする:南亭駄樂
南亭駄樂の「柿愁庵雑記」

<< 教員の世界の"非正規雇用"はなぜ許されるのか:南亭駄樂 |メイン

2009年9月26日

「ベーシック・インカム」をイメージする:南亭駄樂

 「ベーシック・インカム」については一度言及したが、先日買った雑誌『ビッグ・イシュー』127号にも紹介されていたので再び取り上げてみたい。同誌では『ベーシック・インカム入門 無条件給付の基本所得を考える』(光文社新書、882円)を執筆した山森亮氏の主張が紹介されている。そこで、ベーシック・インカムを導入するとどのようなイメージになるのか考えてみた。

◎山森氏の活動(『ビッグ・イシュー』)を知る

 同誌には次のような記述が見られる。
「たとえば、毎月、すべての成人の銀行口座に国から10万円が振り込まれ、子どもには7万円が振り込まれるとする。夫婦の2人世帯であれば、自分たちが働いて稼いだお金とは別に毎月20万円、2人の子どもを育てるシングルマザーなら、毎月24万円が国から給付される。その代わり、基礎年金や雇用保険、生活保護など、現在の制度の大部分は廃止される。」
この場合、国民全員が対象で、成人一人あたり年120万円、子ども一人当たり年84万円の支給となる。
 私は以前の記事で「一人当たり年200万円」を例示したが、それは生活保護制度を廃止した場合、高齢者や障害者など収入のない一人暮らし世帯の生計を立てることを考慮したからである。月額にすると17万円程度になる。一人あたり月10万円だとした場合は、障害者や高齢者、病人など労働収入のない一人暮らし世帯に対する手当てなど別制度も必要になってくるのではないだろうか。
 同誌記事によると、山森氏は「働けばいいといっても適性のある仕事ややりがいのある仕事が必ずあるわけではない。ベーシック・インカム制度では、いやな仕事をしながらも収入と関係ない別の活動がしやすくなる。また、無給でも社会に貢献できるような仕事に従事できるようになる」と主張しているようだ。だとしたら、無給の仕事をしている人が生活できる収入レベルまで考慮しなければならない。
 子どもについて私は、一律に支給するA案と高校生までは支給しないB案を示したが、同誌は「子どもは月7万円」と大人とは別額で一律支給となっている。私は、子どもの場合は教育費のあり方と同時に考えなければならないと思う。

◎「ベーシック・インカム」の議論は広がるか

 山森氏は「ベーシック・インカムを議論することで、労働とは何なのか、個人の生活は企業や国家とどのような関係にあるべきなのかを問い直して生きたい」と語っている。
 これまで国会でもときどき取り上げられており、世界的にも議論が高まっているというが、まだまだ国民的議論にまでなっていない。人の生き方、生活の仕方、仕事の仕方に深く関係することなので、広く、総合的な視野の議論が広がることを期待している。

2009年9月26日 16:25

ご意見・ご感想は読者の広場もしくは、下記のコメント欄へ

コメント(1)

| コメントする
  • テストコメントです。

コメントする

Untitled Page