<< 格差社会と「ベーシック・インカム」について考察する:南亭駄樂 |メイン| 「国際連帯税」はマネー社会を変えうるか~通貨取引開発税と炭素税:南亭駄樂 >>
2009年8月 9日
原爆忌にビキニを思う~『水爆の島 マーシャルの子どもたち』に寄せて~:南亭駄樂
8月6日ヒロシマ、8月9日ナガサキ-日本人が忘れてはならない原爆忌。原爆がもたらす悲惨さはたえず思い出されなければならない。被曝者は毎日苦しみ続けており、死者は人類が作り出した悪魔の兵器のために死んだ。その事実はいつまでも色褪せることはない。そして、ビキニ。第五福竜丸事件として日本史に残る地だが、67回ものアメリカの原水爆実験で島を破壊され、被曝し、いまだに苦しんでいるマーシャルの人たちのことにも思いをはせるべきだ。
ビキニ水爆実験で被曝した島
『水爆の島 マーシャルの子どもたち』は、福音館書店によって子ども向けの月刊誌『たくさんのふしぎ』1996年10月号として発刊された。それが13年後の2009年、「マーシャルの子どもたち55プロジェクト」の手によって復刊されたのである。内容は1954年3月1日のビキニ水爆実験によって被曝し、島を捨てなければならなかったロンゲラップ島の子どもたちを写真と文、絵で綴ったものだ。それがいま復刊されたということは、日本のヒロシマ、ナガサキと同様、ビキニもずっと続いているということの証でもある。
本書は、1985年から6年間、マーシャル諸島マジュロ島で暮らし、取材と交流を重ねた島田興生さんの文と写真を中心に津田櫓冬さんの絵が加わって構成されている。売り上げはマーシャル諸島の学校や図書館に英文説明付きの本と写真、絵のパネルを贈り、原水爆実験や被曝のことを次世代に伝えるための費用として使われる。ぜひ多くの日本人に、手にとって見て欲しい。
・B5判変形40ページ(カラー)
・定価:税込み700円 送料:100円 (1部)
・連絡先は マーシャルの子どもたち55プロジェクト
164-11 東京都中野区中央2-51-8 (財)第五福竜丸平和協会気付
電話 03-3521-8494 FAX 03-3521-2900
・郵便口座:00180-5-671750 口座名:マーシャル55プロジェクト
ヒバクシャは世界中にいる
私は、島田さん、清水谷子さんの呼びかけで始められた国際草の根NGO「ブンブンプロジェクト」の活動に参加した。これは日本から中古漁船を贈り、メジャト島に暮らすロンゲラップ島民の足として使ってもらうプロジェクトで、毎年2回メンテナンスのために訪問したり、ロンゲラップ島の残留放射能調査などを行った。私も3回、マーシャル諸島の各島を訪問し、交流をしたが、そのことやロンゲラップ島民のことについては、別途報告をしたいと思っている。
日本の原爆忌に、日本の原水爆禁止運動の端緒となったビキニ水爆実験を思い、そして無防備のまま被曝させられたマーシャルの人々のことを思った。オバマ大統領は、被曝米兵も含め、アメリカの原水爆投下および核実験によって苦しみを受けているすべての人々のことに思いを致すべきであろう。
2009年8月 9日 08:11
ご意見・ご感想は読者の広場もしくは、下記のコメント欄へ
コメントする