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「遠くて近い韓国」


制作 Nikolai Dmitrievichi (サハリン在住)

「遠くて近い韓国」

 

『遠くて近い韓国』の歌の16行の歌詞には、朝鮮半島出身の私の父の全人生がこめられています。

そして、1930年代、40年代に心ならずも南サハリンに連れてこられた朝鮮人の多くの人々が同じような人生を送ってきたのです。

 希望、それは50年の長きに亘って消えたり、また生まれたりしながら、人々に奇跡を信じる力を与えてきました。

 「鉄のカーテン」 のただ中にいたときは、ペレストロイカ時代がきて、国境が開かれて、無責任な政策のせいで

長い間運命に翻弄された人々が国に帰れる日がくるなどと想像することは出来ませんでした。

 月日は人々の思いとは裏腹な筋書きにそって流れ去りました。哀しいことです。

「どうしてこんな不公平なことばかりが起こったのか?」

 この問いに答えられる人はいないでしょう。

 歴史という列車は停車することなく走り続けるのです。

 それ故に、「遠くて近い韓国」の制作に取り組みながら、私は同世代の人々と、

私たちの親の世代の記憶を受け継いでいる人たちを支援したいと思ったのです。

彼らの人生こそ、「希望」という言葉を体現しているのですから。

彼らの顔は、「希望」の顔です。彼らの顔をよく見てください。