2009年10月 6日
編集局からの手紙 くすぶる鳩山献金問題 三室勇
鳩山献金疑惑が再度浮上し、野党自民党の恰好の攻撃材料になるにちがいない。しかし、何が問題になっているのか。謎の団体「鳩山由紀夫を告発する会」が7月に東京地検にこの件で政治資金規正法違反容疑で告発したことから、10月に入り、東京地検特捜部が本格捜査に入るという。
現首相鳩山由紀夫の個人献金に関する政治資金収支報告書に故人の名前が記載されていたことが発覚したのが今年の6月16日だった。その月の30日に2005年度以降の報告書の修正申告を行い、記者会見している。
その内容は、2005~2008年の4年間で約90人分に当たる193件、総額約2177万円分の虚偽記載があったとする調査結果を公表した。その原資は首相本人の資金で、不正なものは含まれていないと説明している。その動機には「個人献金があまりに少ないので(元公設秘書が)『大変だ』と思ったようだ」との釈明している。
2008年度分については、その最終報告書が9月30日に提出されている。
それによると――――
修正前 修正後
総額 4535万円 4112万円
匿名 2669万円 2669万円
記名 1867万円(69人) 1450万円(14人)
以上のような数字になっている。
匿名とは5万円以下の個人献金をさし、この場合は氏名を公表しなくてよいことになっている。ただし、献金を受けた者は3年間そのリストを保管する義務を負っている。ここで記名者数が修正後、55人減っており、これは修正前にウソの申告をしていたことが明らかになった。
先の記者会見にみられるが、本人の金だったという。もともと鳩山由紀夫は資産家の家に生まれており、政治資金に困ることなどない。しかし、なぜ、こうしたおかしなことが行われていたのか。個人献金が少なかったため故人や他人の名前をつい使ってしまいました、ではすまないだろう。このあたりを、明々白々にするべきだろう。多くの国民が民主党政権に期待しているこの時期に、このような疑惑で国会が混乱するのは避けてもらいたい。失業、貧困はいま待ったなしで、それどころではないのだ。それには、自ずからの非も認めて、この問題をクリアーにして、政治課題に取り組むべきである。
2009年10月 6日 04:02
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