<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<rdf:RDF
xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
xmlns:admin="http://webns.net/mvcb/"
xmlns:cc="http://web.resource.org/cc/"
xmlns="http://purl.org/rss/1.0/">
<channel rdf:about="http://j-net.obei.jp/kawase/">
</channel>

<item rdf:about="http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-48.html">
<title>韓国映画最新作「私の愛、私のそばに」;川瀬俊治</title>
<link_daily>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/30/</link_daily>
<link_Individual>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-48.html</link_Individual>
<description>　韓国で24日に封切りされた「私の愛、私のそばに」を見た。ルゲリックという病と闘う一人の男性ペク・ジョンウ（キム･ミョンミン）と、その看病をする恋人イ･ジス（ハ・ジウォン）の姿を描いた映画だ。間違いなく多くの観客を集めるだろう傑作である。 ...</description>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">
<![CDATA[<p>　韓国で24日に封切りされた「私の愛、私のそばに」を見た。ルゲリックという病と闘う一人の男性ペク・ジョンウ（キム･ミョンミン）と、その看病をする恋人イ･ジス（ハ・ジウォン）の姿を描いた映画だ。間違いなく多くの観客を集めるだろう傑作である。</p>

<p>　何が傑作か。キム･ミョンミンの好演である。最後の場面で、病気初期のころのシーンと、病についに命を奪われた場面が対比できるよう編集されていたが、これほどまでに痩せたかと思うほどの姿であった。キム･ミョンミンは撮影過程で２０キロ痩せたという。</p>

<p>　恋人のハ・ジウォンは実に明るくキム･ミョンミンに対して接し、その輝きは無邪気さが出ていたのが何とも好印象を与えた。</p>

<p>　ハ・ジウォンの役は葬礼指導師といわれる仕事である。日本の納棺師の役によく似ている。最初の場面は彼女の仕事の場面から始まり、最後は病で亡くなったキム･ミョンミンのそばで葬礼も行ない、そばによりそう姿をロングで描き終わる。まさしく題名のとおり「私の愛、私のそばに」である。</p>

<p>　パク･ジンピョ監督はどうして彼女にその役として登場させたのか。生と死の厳粛さを描きたかったからだと感じた。ルゲリック病で徐々に衰弱していくキム･ミョンミンの姿こそ、生きる姿そのものである。</p>

<p>　キム･ミョンミンは演技していて最後は意識が朦朧としたという。回復に時間を要したというから、相当の役作りだ。それだけにこの病で苦しむ人たちへの思いも深くしただろう。しかしすごい演技だ。<br />
</p>]]>
</content>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">

</content>
<dc:date>2009-09-30T00:00:48+09:00</dc:date>
</item>

<item rdf:about="http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-47.html">
<title>野外の夜間集会禁止は憲法違反；川瀬俊治</title>
<link_daily>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/27/</link_daily>
<link_Individual>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-47.html</link_Individual>
<description>   韓国の憲法裁判所は夜間の野外集会制限を憲法の集会・結社の自由に違反しているとする判決を２４日に下した。昨年の米国産牛肉輸入に端を発した「ろうそくデモ」は正式には「ろうそく文化祭」とされた。それは集会の夜間禁止からとられた便宜上の名前で...</description>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">
<![CDATA[<p>   韓国の憲法裁判所は夜間の野外集会制限を憲法の集会・結社の自由に違反しているとする判決を２４日に下した。昨年の米国産牛肉輸入に端を発した「ろうそくデモ」は正式には「ろうそく文化祭」とされた。それは集会の夜間禁止からとられた便宜上の名前であり、夜間集会禁止制限対策のためだった。「ハンギョレ」は２５日付新聞で１面と３面に分けて憲法裁判所判事の意見など掲載している。詳細は後日報じる。</p>]]>
</content>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">

</content>
<dc:date>2009-09-27T10:12:21+09:00</dc:date>
</item>

<item rdf:about="http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-46.html">
<title>コアム「風」民主主義の試金石：川瀬俊治</title>
<link_daily>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/26/</link_daily>
<link_Individual>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-46.html</link_Individual>
<description>　民主化以後の民主化という課題で韓国社会を分析した政治学者は崔章集高麗大学教授だが、自由主義陣営内での民主化は、さらなる民主化が求められる課題なのだ。民主党政権はそういう意味では「民主化以後の民主化」を求めた有権者が選択した政権といえる。 ...</description>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">
<![CDATA[<p>　民主化以後の民主化という課題で韓国社会を分析した政治学者は崔章集高麗大学教授だが、自由主義陣営内での民主化は、さらなる民主化が求められる課題なのだ。民主党政権はそういう意味では「民主化以後の民主化」を求めた有権者が選択した政権といえる。</p>

<p>　しかし、日本は民主化されていないという反論も聞こえてきそうだが、れっきとした言論の自由や罪刑法定主義を貫く憲法をもつ民主主義国家である。天皇制のタブーや自主規制による言論の不自由があることは事実だが、これは「民主化以後の民主化」の過程で解決していかねばならない。</p>

<p> 守旧勢力を中心にした自民党では保守リベラル派はついにはヘゲモニーを握れず総選挙で敗北した。「金属疲労」をみせた民主化を危機としなかったところに、世論とのギャップを露呈してしまった。相当の改革をしないと民主党の一人勝ちが続く。</p>

<p> 八ツ場ダム問題が民主党の試金石である。民主化の逆を行くのではないかと受け止められる。住民の声は届いていたのか。どうした舵取りをするのかで、「民主化以後の民主化」の息吹きを正面に見据えなかった自民党は「非民主的だ」と民主党を反撃するのは明々白々なことだ。要は両党とも民主主義がかぎなのだ。ほかの党も同様である。</p>

<p> 菅副総理はイギリスの政治制度に範をおきたい意向だが、金権政治克服の妙薬としていつも出されてきたのがイギリス政治だ。かつてリクルート事件のときには金権政治を歯止めをする制度としてイギリスの政治制度がよく紹介されていた。しかし相変わらず金にまつわる事件はおきている。マニファストでうたったような企業献金の廃止という金権の芽を断つ制度を民主党が確立することを求めたい。民主主義推進と金権政治克服が今後の民主党政権のバロメーターだろう。</p>

<p><br />
</p>]]>
</content>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">

</content>
<dc:date>2009-09-26T00:00:08+09:00</dc:date>
</item>

<item rdf:about="http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-45.html">
<title> 日曜新聞読書欄簡単レビュー：川瀬俊治</title>
<link_daily>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/20/</link_daily>
<link_Individual>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-45.html</link_Individual>
<description>　恒例の日曜日読書欄紹介では、まず気軽に手に取れる書から。本ネットの名物連載が書籍化した『力道山』と同じシリーズ・ミネルヴァ書房から出た根立研介『運慶　天下復タ彫刻ナシ』（２９４０円）－産経―は、新たな運慶作品発見の解釈を加えて運慶像をたし...</description>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">
<![CDATA[<p>　恒例の日曜日読書欄紹介では、まず気軽に手に取れる書から。本ネットの名物連載が書籍化した『力道山』と同じシリーズ・ミネルヴァ書房から出た<strong>根立研介『運慶　天下復タ彫刻ナシ</strong>』（２９４０円）－産経―は、新たな運慶作品発見の解釈を加えて運慶像をたしかなものにしている。評者渡部裕明。著者が注目しているのは新発見の中でも興福寺西金堂の仏塔と神奈川・光明院大威徳明王像。評者は従来の運慶研究に変遷や生涯の事績の謎を埋めるものと紹介している。運慶の技術の傑出したものは言うに及ばす、「古典に学びつつ中国からの新しい情報も入手するなどの懸命の努力」もあげている。運慶の時代は源平の争乱から承久の変にいたる激動の時代。その時代が生んだ天才仏師の最新研究を本書で読むことができる。</p>

<p>　<strong>田中優子『春画のからくり』（</strong>ちくま文庫、６７２円）―毎日―は、日本文学史の大著がある丸谷才一が評者であるから深みがある。春画と布の関係（「エロティックの布」）を書いたのが田中なのだが、丸谷は文学史の中で論及する。春画の布の背景には物語における伝統が控えていると丸谷は指摘する。『源氏物語』夕顔が作中人物の性格は色彩と着こなしで表現されると説く。戦記物語、西鶴、紅葉、荷風までにも筆が及ぶ。その文化的源流を『古今集』に求める。「衣服の名、模様の名、色の名は、日本語の代表のようし女性中心的な生活を飾る」と指摘している。</p>

<p>　核問題での本を特集したのは日経である。「核兵器なき世界」をオバマ大統領が掲げて一気に問題が鮮明化したのだが、問題は単純ではない。「欧米型の民主主義国は、対決姿勢を選んだ独裁体制に立ち向かうことができない。相手側の素早い動きと自分たちの緩慢な動きのゆえに、時は自分たちに味方してくれない」とい<strong>テレーズ・デルペシュ『イランの核問題』（</strong>集英社新書）を引用している。これはかなり深刻な問題提起だ。評者の高坂節郎は日本の核問題について最近の『外交フォーラム』（８月号）の内容を紹介してスタンスが二分化されていると解説し、「内なる分裂」を自覚し、国としての総意をつくる努力を説く。<strong>吉村慎太郎・飯塚央子『核拡散問題とアジア』（</strong>国際書院）は人間間の対立が核問題をエスカレートさせているとする。北欧のノルウェーが中東や南アジアなど核拡散地帯に分け入り緩和させることが日本外交の課題と説く。核持込みの密約があるのにそれを否定することは国民主権の否定である。いまそのハードルを越えようとしている日本だが、焦りの核武装は共通して否定される日本は、その視点をどう外交に生かしていくかだろう。</p>

<p> 　<strong>アイラ・アブー＝ルゴド編著『「女性をつくりかえる」という思想　中東におけるフェミニズム</strong>』（明石書店、７１４０円）ー朝日ーはフェミニズムの多様な視点を要求する本だ。「これまでの近代フェミニズムやイスラーム主義による女性解放を共に反省すること」と評者南塚信吾は指摘する。目指すのは女性の新たな公共圏なのだ。それは男性世界から比較的独立した女性世界内部の結束ということーと評者はもとめている。</p>

<p>　<strong>エマニュエル・トッド『デモクラシー以後』（</strong>藤原書店、３３６０円）－毎日ーは、２００２年に『帝国以後』でアメリカの没落を書いたトッドの最新作だ。ソ連崩壊も予想していた『最後の転落』（１９７６年）は読んでいなかったが、今回の書は是非読みたい。とおうのは母国フランスを説くこの本は日本を映す鏡でもあるからだ。「サルコジ局面」打破を説くこの本は平等主義の実現を求める本でもある。「平等」や「自由」を家族の形態から学ぶ家族人類学が本業のトッドは、必然的に「平等」「自由」を鮮明化する。フランスの民主制の危機を分析したこの書は、彼の一連の著作（１９８３年『第三惑星』）から当然たどり着く警告の書なのだ。（文中敬称略）</p>]]>
</content>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">

</content>
<dc:date>2009-09-20T17:44:19+09:00</dc:date>
</item>

<item rdf:about="http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-41.html">
<title>編集局からの手紙「人が励まされる伝統の遺産とは」：川瀬俊治</title>
<link_daily>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/15/</link_daily>
<link_Individual>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-41.html</link_Individual>
<description>　作家金達寿（キム・ダルス）は慶州の石窟庵本尊仏（国宝）を訪れ、まじかに端正にして気品あふれる石仏を見てこう語った。「先祖の素晴らしい作品を見てわれわれは励まされる。勇気を与えられる」と（NHK「我が心の旅」から）。そうだ。過去の文化遺産と...</description>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">
<![CDATA[<p>　作家金達寿（キム・ダルス）は慶州の石窟庵本尊仏（国宝）を訪れ、まじかに端正にして気品あふれる石仏を見てこう語った。「先祖の素晴らしい作品を見てわれわれは励まされる。勇気を与えられる」と（NHK「我が心の旅」から）。そうだ。過去の文化遺産というものはそういうものなのだ。</p>

<p>　奈良の長谷寺を訪れて、本尊十一面観世音菩薩立像を拝した。いわゆる長谷の観音さんとして知られる仏像だ。３００余の回廊の階段を上り本堂にたどり着いて、その偉容を拝した時、これこそ時を越えてわれわれを励ます民族遺産だと思った。</p>

<p>　過去のすばらしい作品や営みがわれわれを叱咤し勇気づける。そのとおりだと思う。ただここで大きな問題に直面する。その傑作の多くが日本の場合、天皇制と関係している。歴代天皇が病気快癒祈願で建立されたとか、である。日本の文化の価値はこうした座標軸をもつ。</p>

<p>　その伝統的営みを否定しようとは思わない。しかし民衆の残した文化遺産にわれわれは励まされることができるならこれほど幸せなことはない。なぜならそこには等身大の心身から出た「応援歌」を聞くことができるからだ。</p>

<p>柳宗悦（やなぎ むねよし）が民芸運動を起し評価したのが朝鮮の陶磁器であった点は意味深い。あるいは親鸞が格闘した信仰の追求にわれわれは励まされ、その慧眼に奮い立つ。しかし、日本の文化をそういう側面から考えることがあまり重視されない。作家井すゑは水平社宣言を最高の近代の遺産だと評した。その視点が長編小説「橋のない川」を生んだ。水平社宣言に励まされたのである。</p>]]>
</content>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">

</content>
<dc:date>2009-09-15T23:29:45+09:00</dc:date>
</item>

<item rdf:about="http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-44.html">
<title>日曜新聞読書欄簡単レビュー：川瀬俊治</title>
<link_daily>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/13/</link_daily>
<link_Individual>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-44.html</link_Individual>
<description>   新藤宗幸『司法官僚　裁判所の権力者たち』（岩波新書、８１９円）－東京―は最高裁判所の建物の中にいる司法行政を担当する裁判官、予備軍である事務局長付けの判事補の仕事内容を描いたもの。最高裁判所、事務総長などの人事は官僚の申し送りで決めら...</description>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">
<![CDATA[<p>   新藤宗幸『司法官僚　裁判所の権力者たち』（岩波新書、８１９円）－東京―は最高裁判所の建物の中にいる司法行政を担当する裁判官、予備軍である事務局長付けの判事補の仕事内容を描いたもの。最高裁判所、事務総長などの人事は官僚の申し送りで決められる。司法試験の成績、従順さなどで試験後の１年半で決められるという。</p>]]>
</content>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">
<![CDATA[<p>こうして任命された司法官僚は全国３５００の裁判官の人事権をもち「絶大な影響力をもつ」という。裁判官の再任、昇給の有無もこの司法官僚が決めるという。評者梓澤和幸がこの本の白眉というところを紹介すると、「最高裁判事のうち職業裁判官も司法官僚トップ経験者であるとき、（最高裁の）判決が秩序維持に力<br />
点をおくものとなるのも当然といえよう」とある。ここに裁判官の内面の歪みを明るみに出す。これは裁判をする意味すら問われるのではないか。既存秩序を重きを置くなら、その秩序の弊害をただす告訴人、原告はどうすればいいのか。司法の改革を説く。<br />
　以前紹介した渡辺保『江戸演劇史』上下（講談社、各２９４０円）が東京新聞書評欄で評が出た。児玉竜一が評者。豊臣秀吉の死から上野の戦争まで芝居の表裏を描いた作品。児玉は「徳富蘇峰、伊藤整、司馬遼太郎を一身で兼ねたような、圧倒的な歴史物語は生まれた」と書く。リアルな記述を絶賛している。まるで見てきたよ<br />
うな再現と書く。これはますます読みたくなった。<br />
　東京新聞は鷲田清一『待つという心』（角川学芸出版、１４７０円）を紹介している。「待つ」ことが出来なくなった現代人を分析する。２００６年刊行から１０刷を重ねている。「自分を超えるものに感受性が働かない」現代人を描く。<br />
　小説では磯崎（大が立になる）『終いの住処』（新潮社、１２６０円）－毎日ーは評者三浦雅士が絶賛している。ありきたりの若い夫婦を描くが、「感傷も叙情もない。むしろ恐れと慄きに満ちているが、感情に直結するイメージの鮮烈さは詩以外の何ものでもない。そのことは、読み終えて再び冒頭を詠み直すとさらに明瞭にな<br />
る。第１段落が独立した破片として小説全体を集約しているのである」と三浦は評する。今回の芥川賞受賞作はリアリティーと文体の力で時系列に並ぶ出来事が瞬間のイメージとして描かれているという核心部分を続けて書く。「破片が呼応しあって反応している」作品とはどうした作品なのか。是非これは読まねばならないと思わ<br />
せる。<br />
　平田俊子『私の赤くて柔らかな部分』（角川書店、１７００円）－日経―は相次いで別離を経験した主人公の内面を描いた小説。主人公まなみは恋人と別離し、親しい蔭山の病死という別離を相ついで体験する。茫然自失となったまなみは喪失感を癒すためある日ぶらっと旅に出る。評者東直子は「詩人でもある作者の言葉は、あ<br />
くまでも冷静で湿っぽくない。時として辛辣でもある」と書く。「作者の大きなテーマは喪失感からの再生」と指摘し、その意味を東は「一人ひとりにある『赤くて柔らかな部分』。それは、誰かをいとおしく思って仕方がなくなる制御不能の心なのではないだろうか」と評する。<br />
　アフリカの発見を商品市場から説いたのがヴィジャイ・マハジャン『アフリカ　動き出す９億人市場』（英治出版、２２００円）―日経―である。巨大な急成長市場とみる。現地取材などで新たな情報が満載されていると説く。日経の「この１冊」らしい選び方だ。著者はマーケッティングの専門家。恐ろしい資本主義の世界戦略<br />
。コカ・コーラ、Ｐ＆Ｇなどの多国籍企業の実例も紹介している。評者浅川和宏。<br />
　読売が紹介したスティール・アラディ・ヴェンカテッシュ『アメリカの地下経済』（日経ＰＲ社、２４００円）はアメリカの貧困問題を描いた出色の作品と評されるものだ（評者渡辺靖）。シカゴ南部の地域を調査したてこの書を著したのが社会学者。調査方法ははじめから結論ありきのありきたりの貧困問題へのアプローチでは<br />
ない。周囲の信頼をかちえる著者が調停役をつとめることで見えてくる地下経済なのだ。評者はこう書く。「『当事者の自己責任』か『社会制度（政治や市場）の失敗』かという紋切り型の議論にいまだ回収されがな貧困論。著者が活写する、重く、複雑で、グレーな現実群は、そんなわれわれ自身の思考の貧困に自戒を迫ってくる<br />
」。（文中敬称略）</p>]]>
</content>
<dc:date>2009-09-13T18:18:23+09:00</dc:date>
</item>

<item rdf:about="http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-43.html">
<title>生駒市議会で旧日本軍「慰安婦」問題の意見書可決：川瀬俊治</title>
<link_daily>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/12/</link_daily>
<link_Individual>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-43.html</link_Individual>
<description>　　奈良県生駒市議会は１１日午前の本会議「慰安婦」問題に関する意見書を全会一致で可決した。奈良県内では旧日本軍「慰安婦」問題の意見書可決は初めて。全国では９番目になる。 「慰安婦」問題に関する意見書は以下のとおり。 かつての戦争において、日...</description>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">
<![CDATA[<p>　　奈良県生駒市議会は１１日午前の本会議「慰安婦」問題に関する意見書を全会一致で可決した。奈良県内では旧日本軍「慰安婦」問題の意見書可決は初めて。全国では９番目になる。</p>

<p>「慰安婦」問題に関する意見書は以下のとおり。</p>

<p>かつての戦争において、日本が近隣諸国の人々に多大な被害を与えてから、既に６ ４ 年を経たが、いまだに人々の戦争被害の傷はいやされていない。そして直接の被害者のみならず、その子孫も親世代が傷つき、いやされていないことで傷ついている。日本軍「慰安婦」問題は、その象徴的な被害である。<br />
近年、フィリピンの外交委員会や韓国、台湾の議会など関係諸国の議会でも、日本政府に対し、「慰安婦」問題の責任を認め、公的に謝罪することを求める決議が採択され、国連などの国際的な人権擁護機関からも早期解決を求める勧告が出されている。<br />
このように、国際社会は「慰安婦」問題を現在に通じる重大な人権侵害と認識し、日本政府が誠実に対応することを要請している。<br />
「慰安婦」問題に誠実に対応することは、戦争を遂行するために女性の性が利用されるという人権侵害が二度とないようにするという日本政府の世界への意思表示となる。さらに、アジアの人々の戦争被害の傷をいやし、和解し、平和的に共存していく道筋を作ることとなる。<br />
１ ９ ９ ３ 年の河野内閣官房長官談話では、第一次、第二次調査を経て、「我々は、このような歴史の真実を回避することなく、むしろ教訓として直視し、歴史研究、歴史教育を通じ永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を表明し、今後とも民間の研究を含め、十分に関心を払っていきたい」旨の発表がなされている。この精神を維持、発展させ、内容を具体化することが、問題解決へとつながるものと確信する。<br />
かつての戦争から長い時間を経て、被害者の訃報が相次ぐ中、被害者の存命中に納得できる解決が急がれている。<br />
よって、国は、下記の事項について誠実に対応をされるよう強く要請する。<br />
記<br />
１ 河野談話に矛盾しないよう「慰安婦」問題の真相究明を行い、被害者の尊厳<br />
回復に努め、誠実な対応を図ること。<br />
２ 「慰安婦」問題の歴史を踏まえ、次世代に事実を伝えるよう努めること。<br />
以上、地方自治法第９ ９ 条の規定により意見書を提出する。<br />
平成２ １ 年９ 月１ １ 日<br />
生 駒 市 議 会<br />
</p>]]>
</content>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">

</content>
<dc:date>2009-09-12T00:07:31+09:00</dc:date>
</item>

<item rdf:about="http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/j-1.html">
<title>J－ネットがたどり着いたブログ集合体と「選択と集中」の特徴を具現する継続した取材の取り組み：川瀬俊治</title>
<link_daily>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/09/</link_daily>
<link_Individual>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/j-1.html</link_Individual>
<description>　現在の編集画面はブログの集積体としてのJ―ネットは５年の活動の１つの結論であり、試行錯誤の結果たどりついた現時点での完成体である。当初、デイリージャーナリズムの活動が可能とみていたが、様々な局面で対応できなかった。現場取材が大事だと認識し...</description>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">
<![CDATA[<p>　現在の編集画面はブログの集積体としてのJ―ネットは５年の活動の１つの結論であり、試行錯誤の結果たどりついた現時点での完成体である。当初、デイリージャーナリズムの活動が可能とみていたが、様々な局面で対応できなかった。現場取材が大事だと認識しながらもほとんど出来なかった。その反省が現在のブログ集積体を選択せざるをえなかった。</p>

<p>　しかし「ジャーナリズムにJ―ネットここにあり」という存在感はブログ集積体を提示することが本来目指したものではない。異なる。「選択と集中」というネットのあり様の基本をどう実現するのか。そのためには「J－ネット総力取材」のコーナーを作り記事を送ることが重要だとの結論に傾いてきた。</p>

<p>　問題は継続性である。一定の継続性をもち記事を生み出していくことが生命線になる。「コーナーを設けたがしばらくしてぽしゃった」というのでは意味がない。「選択と集中」で記事を送るのは素晴らしいが、継続した取り組みをどう実現するのか。J－ネットが抱える営みの具現化は決まったといえる。</p>

<p>　問題が鮮明化することで、いよいよ取り組みが具体的に提示される時にきたのだ。<br />
</p>]]>
</content>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">

</content>
<dc:date>2009-09-09T00:12:48+09:00</dc:date>
</item>

<item rdf:about="http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-42.html">
<title>編集局からの手紙「民主政権の責任は重大」：川瀬俊治</title>
<link_daily>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/08/</link_daily>
<link_Individual>http://j-net.obei.jp/kawase/2009/09/post-42.html</link_Individual>
<description>民主党政権誕生から１週間余が過ぎた。この政権をどうみる―という特集が新聞で組まれている。今日の日本経済新聞の特集は秀逸であった。連載４回目である。早稲田大学の論者は論理的に見ていくことの重要性を説いた。 今回の選挙は対立軸が「政権選択」とメ...</description>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">
<![CDATA[<p>民主党政権誕生から１週間余が過ぎた。この政権をどうみる―という特集が新聞で組まれている。今日の日本経済新聞の特集は秀逸であった。連載４回目である。早稲田大学の論者は論理的に見ていくことの重要性を説いた。</p>

<p>今回の選挙は対立軸が「政権選択」とメディアが報じたが、自民党は「自民党の政策実現力」を訴えた。これは対立軸を形成していない。民主党は党を選べとは主張していない。「政権交代」だけ説いた。</p>

<p>これでは論争は対象的ではないというわけだ。非対象であり、政策を問う自民に票を投じなかった有権者は、政策ではない政治を選んだというわけだ。</p>

<p>ここまでは政治行動論専攻された早稲田大学教授の論点前半の簡略なまとめだが、以下は筆者の見解である。政治を選ぶというのは、どういういうことなのか。これは限りなく大きな問題を秘めている。</p>

<p>政策がどうのこうのというのではなく、政治を選ぶという有権者の行動は、政策を生み出す政治行動に賛同を示すことなのだ。それは脱官僚で志向された政策決定の官邸主導のあり方や、日米関係の脱帰属は、これまでの政治行動で違いが際立つ。</p>

<p>この政治志向は少なくとも「半年で何らかの成果をみせないと」と注文をつけたのが、毎日新聞の今日の連載で佐藤優だ。政治に期待する人はその論理的帰結として政治の場の目に見える成果を当然求める。ここで足引っ張りがあり、旧態依然のままの自民党にとって変わられるようなことがあれば、日本の現状は本当に東アジアで旧態依然の態勢でしか国際社会でも市民社会で講じていくしかない場となりさがる。だからこそ、民主の責任は大きいし、連立を組む社民、国民新党の責務も問われる。</p>

<p><br />
</p>]]>
</content>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja">

</content>
<dc:date>2009-09-08T10:37:19+09:00</dc:date>
</item>

</rdf:RDF>
