'."\n" ?> 川瀬俊治の「森羅万象」:編集局からの手紙 ジャーナリズムが堕落しない方法:川瀬俊治
川瀬俊治の「森羅万象」

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2009年10月27日

編集局からの手紙 ジャーナリズムが堕落しない方法:川瀬俊治

ジャーナリズムは当然行なってよいはずの取材をしないとき堕落が始まる。そういう意味では守屋武昌元防衛事務次官のインタビューを25日朝刊で掲載した「琉球新報」は逆の位置にいることがわかる。

いま、普天間飛行場問題で民主党の見解が揺れているのだが、13年前から普天間飛行場移設で渦中にいた守屋元防衛事務次官をインタビューした「琉球新報」は新聞の堕落から遠いところにいることがわかる。

メディアの側では、普天間飛行場問題では守屋元防衛事務次官に話しを聞くのはこれ以上のタイミングはないと考えることができるかどうかだ。ところがである。「ミスター防衛庁」であった守屋元防衛事務次官は防衛産業の接待汚職にまみれた失墜した元「ミスター防衛庁」なのだ。「悪」のレッテルを貼られることは、市民社会から排斥したように思い勝ちになる。取材する側はそこで錯覚する。

すると、インタビューなど脳裏に浮かばないのである。市民社会からの排除した対象は浮上しない。そこにジャーナリズムの堕落が始まる。「悪」と塗り込められた人を自分たちの視覚から消すこと事態、人間としての料簡の限界を露呈させてしまう。取材に向かわない性向とは、人間の価値観と深く結び付いているのである。

「琉球新報」で元「ミスター防衛庁」は普天間飛行場移転先を北海道はどうかについて米側に打診していたと語った。一問一答を報じているが、そこで米軍は沖縄を安保の要にしたいからこそ沖縄に固執したことがわかる。

米の姿勢が変わらない限り県外移設は選択肢として現状で薄いことになる。現在の民主党の姿勢を守屋元防衛事務次官は、基地で苦しむ沖縄の人のことに鈍感だとする趣旨の批判をしている。守屋元防衛事務次官がそれを言っちゃおしまいよと失笑してしまうのだが、自民党政権の同じ轍(わだち)を踏まないでほしいと、民主政権にひたすらエールを送るのだが。どうなるのか。

2009年10月27日 00:00

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