'."\n" ?> 川瀬俊治の「森羅万象」:編集局からの手紙 2項対立が小選挙制度の特徴―今回も:川瀬俊治
川瀬俊治の「森羅万象」

<< 8.29 金大中さんを追悼する集い:川瀬俊治 |メイン| コラム「風」普段の夏とはどこか違っている:川瀬俊治 >>

2009年8月25日

編集局からの手紙 2項対立が小選挙制度の特徴―今回も:川瀬俊治

政党のマニフェストは選挙管理委員会の旗があるところでは無作為に配布できる。大阪の繁華街での配布の光景を見た。

ある政党は差し出されたマニフェストを通行人の反応はいい。かなりの確率で受け取る。受け取らず通り過ぎた人の中には、戻って来てまでもらうから驚く。ところがある政党ではそうではなかった。なかなか受け取らないのである。

ボランテアと思われる候補者応援者はマニフェストを渡そうとするが、通行人で受け取る人はまれ。かといってマニフェストの内容がおかしいとは思わない。

今回の総選挙は「政権選択」とメディアが伝えるように、単純化したフレーズが力をもっている。一定の流れがコトバ政治により突き進む。前回選挙と同様の構造に現代政治の深層構造を垣間見た。麻生さんが「政権選択ではない。政策選択だ」と強調しても、メディアは「政権選択が最大の争点」と規定する。「政権選択」は民主党の「政権交代」とそう変わらない。ほかの党のキャッチフレーズなど聞こえてこない。

有権者はマニフェストがすべて実現するなどみていない。そういう意味ではコトバ不信が背後にあるが、しかしそれでも「政権選択」には敏感に反応する。コトバは垂直に落ちるのである。

小選挙区選挙は「これか、あれか」「イエスか、ノーか」など2項対立の構図が支配する。だから垂直に落ちるコトバと近い政党が圧倒的に有利なのだ。結果は劇的に変わるのだ。変わってほしいと思わないものまで変わる。いまの選挙で予想しなかったものまであるかもしれない。

憲法問題がそうだ。いまの論争では浮上しない。しかし国民投票法問題など用意されている。そういうもの全てを考えて投票する配慮は、コトバ政治支配では
鮮明化するはずない。投票まであと6日である。

2009年8月25日 00:07

ご意見・ご感想は読者の広場もしくは、下記のコメント欄へ

コメントする

なお、著作権上問題があるおそれがある内容、特定の個人・民族・法人等への誹謗中傷、またアダルト・サイトへの誘導などの書き込みがあった場合、管理人の判断で断りなく削除します。

Untitled Page