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片山通夫の「取材手帖」

2009年10月 2日

09年の肖像「パク・ヘリョン」:片山通夫

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サハリン生まれの、所謂サハリン韓人二世である。ソ連邦時代は、ソ連共産党の要職に就いていた。そして現在サハリン韓人組織の先頭に立ち、日本政府、韓国政府を相手に補償問題に取り組む。筆者も何度かインタビューをした人である。

  パク氏は年に何度も韓国を訪れる。ある時、ソウルにある在外同胞協会でばったり出会ったこともあった。彼の訪韓の目的は無論韓国政府に対するサハリン同胞の待遇改善や日本政府に対する要求などを協議するためである。
 その甲斐あってか、2000年にはソウル郊外の安山市に500世帯分のアパートを作らせることに成功した。

 パク氏のサハリン韓人会での評価は2分する。「やり手過ぎて組織を私物化している」という評判と、彼の「力量を率直に認める」という二つの評価である。筆者にはそのいずれもが正しいと見えた。何しろ会話に迫力がある。政治家の演説を聞いているようだ。それが人を魅了する。

 一方、これは彼に限ったことではないが、ロシアでは組織の長になると常に「胡散臭いうわさ」が付きまとう。そのうわさが事実かどうかということは筆者にはわからない。相反する立場の人間にとっては「都合のよいうわさ」なのだが、決してそのうわさの真相はつかめない。
 単に「やっかみ」の場合も多い。

 ともあれ、彼の力量によってサハリン韓人の地位は格段に向上しつつある。長年、選挙によって、会長に選ばれているという事実がそれを物語っている。

2009年10月 2日 08:15

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