'."\n" ?> 片山通夫の「取材手帖」:編集局からの手紙「居酒屋談義」:片山通夫
片山通夫の「取材手帖」

2009年8月18日

編集局からの手紙「居酒屋談義」:片山通夫

 おなじみの馬鹿馬鹿しいお噂を・・・。
 この世界に生きる我々同様と言う、つまり長屋に住む熊さんや八っあんもこの度の総選挙に関しては無関心でいられないようで。

「しかし何だよな、今度ばかりは世の中変わっちゃうんでないかい?」と熊さん。

「ホントかね?世間じゃなんだか言ってるけど・・・」
熊さんが八っあんと仕事帰りに一杯呑みながら居酒屋談義を始めた。
「なんてったってさ、ここ(東京)じゃ政権与党の公明党の親分が別嬪の刺客に刺されるって大騒ぎだぜ」と熊さん。
「そんなこと起るかい。なんてったって、あの党はがっちりした組織を持ってるんだから」
「イヤイヤ、それが証拠にご本人はべったり選挙区に張りついてるって話だよ」
「そりゃ、てぇへんだ。先の都議選とはわけが違うって寸法か」
「何しろ、自民党支持者の中には創価学会嫌いてのがゴロゴロだってよ。だからあんまりあてに出来ねえんだとさ」
「へえ。それじゃ、政権与党の間でもひびが入っちまう」
 こんなことを話していたら、カウンターの隣にいた年配の男性が声をかけてきた。
「面白い話をしましょうかね。まあ、一杯お付き合いくださいよ」
「へえ、こりゃどうも」と八っあん。
「いや、あなた方のこの選挙の話は面白いところを見てなさる。私の国の話も面白いですよ」
「お国はどちらで?」
「加賀百万石の御城下、石川です」
「へ!加賀百万石?」キョトンと熊さん。
「いやいや、その郊外の小松市なんですよ。そこに自民党のオーモノ面した元首相がでんと構えてるんですがね。昨年の参議院選の『姫のトラ退治』みたいなことになってるんですよ」
「おー、その話、聞いたことありますぜ。何でも名古屋の市長さんの秘書やっていたって別嬪でやんしょ?」
「おい、熊公。おめえって奴は別嬪だとしっかり覚えてるんだな」
「あたりめえよ。週刊誌やテレビが張り付いてるって話よ」
「よく知っていなさる。そうなんですよ。何でも『姫の熊退治』だそうで」
「へっ。トラから熊かい。おい熊公、おめえも姫に刺されたらどーだい」
「余計なお世話だ。しかし世の中、大変なことになってるんで」
ひと息ついて、今度は熊公が「旦那。おひとついかがです」
「これはこれは。頂きましょう。ところでお二人はどう思われますかな。今度の選挙で政権交代は起りますかな」
「そんなこと言われたって、あっしらにゃ学があるわけでなし、分かりやせんよ。旦那」と熊さん。
「でもネエ、旦那。いっぺんここらで変わってみても良いんじゃないかなって気はしますぜ。そりゃ、誰だってはじめは頼りねえもんだが、そのうち何とかなるって」と八っあん。
「時々入れ代りゃ、世の中良くなると言うもんだ。なあ、熊公」
「そうだってよ。今度のマニフェストって奴には、とんでもなく世の中良くなるようなことばかり書いてあるって話だからよ」
「いやいや、お二人には恐れ入りましたよ。こういってはなんだが、我々、名もない市民は今度の選挙というチャンスを最大限に活かしてよい世の中になるよう、政党に約束させなければなりませんな」
「そうともナ、ハチ公。俺たちゃ主権者って奴なんだ。しっかり見極めなきゃ」

「ところで、旦那。麻生首相がこの前、どっかで『負けっぷり良くせないかん』って言ったって言うんですが、どういうことなんでしょうね」
「何言ってんだ、熊公。はなっから負けるつもりなんだろうさ。ねえ、旦那」
「あのお人の言われることは良く分かりませんな。まさか、負けるつもりではないでしょうが」

 真夏の夜の居酒屋談義は尽きることがないようで・・・。

2009年8月18日 07:26

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