2009年7月21日
編集局からの手紙「カレーの話」:片山通夫
カレーの歴史にはさまざまな説がある。なにしろ、ラーメンなどと並んで国民的料理なのだ。暑い夏の海辺やキャンプ場で食べるカレーも格別。
2年ほど前に、サハリンで、ふとした機会に「ライスカラー」と言う言葉が耳に入った。かの地の韓国人のおばあさんの家でである。彼女は、韓国・慶尚南道の村から、戦前にサハリンに来た人である。
「ライスカラー?」
「ライスカレー知ってるかい?」
知ってるも何も、あの料理は(おそらく)日本のものだという認識があったので、
「知ってるも何も、あれは日本料理だよ」。彼女は「やはり、そうなのかい。韓国のものじゃないことは分かっていたが・・・」
子供の時に食べたことがあったという。それに、ここサハリンに住む韓国人も大好きだとか。その後、筆者はサハリン韓国語放送でこの話をして「サハリンの家庭料理」という番組を作ろうと持ちかけた。本国・韓国ではもうすでに残っていないかもしれない半世紀以上前の料理、カレーのように、香辛料がソ連時代には十分手に入らなかったので、代用品で作ったカレーなどさまざまな料理を「今のうちに」取材して残すべきだと力説した。
かくしてメーンの料理に「ライスカレー」を据えた「サハリンの韓国人家庭料理」の番組が出来上がった。監督と撮影と編集は筆者...。何のことはない、しっかり仕事を押し付けられただけの話だ。
むろん、打ち上げには「ライスカラー」でパーティ...。
でも「カレーライス」と「ライスカレー」はどう違うんだろう。サハリンの彼らは「ライスカレー」党だった。
2009年7月21日 07:56
ご意見・ご感想は読者の広場もしくは、下記のコメント欄へ
コメントする
なお、著作権上問題があるおそれがある内容、特定の個人・民族・法人等への誹謗中傷、またアダルト・サイトへの誘導などの書き込みがあった場合、管理人の判断で断りなく削除します。