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片山通夫の「取材手帖」

2009年6月11日

09年の肖像「クリスティーナ」:片山通夫

kristina.jpg  サハリンの大学生だ。専門はジャーナリスト課程。ロシア人にしては華奢な体で、重いカメラを持って走り回る。 私は彼女とほとんど、いや全く言葉が通じない。それでもカメラのことなどに関しては、充分意思の疎通がはかれるから不思議である。そういえば昔、モスクワでイズベスチャ(報道)という新聞の写真記者と何時間も話した?ことがあった。ウオッカを通訳に。  クリスティーナだが、彼女の毎日はとても忙しい。大学へ行き、ジャーナリズムを勉強し、空いている時間は、テレビ局で実習を兼ねてアルバイト。夜になると、家に戻って母親の手伝いで家事を助けるという。そしてパソコンの前に座って原稿を書いたり、写真を整理したりする。  こんな毎日を送るクリスティーナには「将来はジャーナリストになる」という夢がある。ロシアの今の現状に「自由なジャーナリズム」があるとは思えない。でもそんなことは彼女にはいえない。ソ連時代から「プラウダ(真実)にはイズベスチャ(報道)がなく、イズベスチャにはプラウダがない」と揶揄されてきた国柄なんだから。例えば、暗殺された記者・アンナ・ポリトコフスカヤさんの属していた独立系の新聞、ノーヴァヤ・ガゼータだけががんばってるという国にいて・・・。 写真はテレビ局で撮った一枚。

2009年6月11日 19:01

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