2009年6月26日
09年の肖像「オルガ」:片山通夫
フルネームで書くとKhai Ok Dya と言うそうだ。サハリン州立美術館のキューレータである。先ごろ開いた筆者の写真展の担当をしてくれた。この写真を撮ったとき、彼女は少し悩んでいたようだった。
後で聞くと、日本の着物、それも「打掛」がこの美術館が所蔵しているが、男性用の所謂「羽織袴」がないのだそうだ。それで筆者に入手方を頼もうかどうかを悩んでいたと言う。
「えっ!!?羽織袴!!」素っとん狂な声を出したのは無論筆者。まさかロシアで、それもサハリンなんて片田舎(失礼)で羽織袴と言う、およそ筆者の、いや現代の日本人のほとんどが着ることのないモノを聞くとは思わなかったからである。
オルガは流暢な日本語でそれを言ってのけた。「ハオリ・ハカマ」って。つまり「打掛」はあるんだそうな。(写真)しかし男性用のものがないのだということだった。
着物のことはともかく、彼女の仕事の上での当面の夢は、この美術館で「着物ショー」のようなものをすることだと言う。でも相談する相手が悪い。着物の世界なんておよそ縁のない筆者はお役に立てない・・・。
帰国後、筆者は(おそらく生まれて初めて)着物店へ行った。やはり高い・・・。一式をそろえると50万円以上するようだ。ともかくオルガにメールを書いた。
「高い!」とため息をつく彼女の顔が浮かぶ...。
返事はまだない。
2009年6月26日 05:18
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