2009年6月18日
コラム「麻生首相への手紙」:片山通夫
麻生首相にしてみれば、半世紀以上も前から亡霊が現れたとしか思えないだろう。いや、今時のマンガオタクの首相は歯牙にもかけないかもしれない。(写真はRKB毎日放送Websiteから)
その亡霊とは、豪英両国から来日している元麻生鉱業の元捕虜のジョー・クームスさん(Joseph Frederick Coombs,88歳)達である。ジョー・クームスさんは来日に先立ち、今年の2月、麻生首相に以下のような手紙を書いた。
親愛なる麻生首相
1945年、福岡捕虜収容所第26分所の一人の捕虜として、私は麻生鉱業株式会社の所有する吉隈炭鉱で強制労働に従事させられた。捕虜であった期間に、私の人権は著しく蹂躙された。それに加え、貴殿のご家族の会社は私の労働に対し、きちんとした支払いを一度もしたことがない。それゆえ私は、貴殿が日本の首相としてすみやかに下記の行動を取られるようお願いする。
*私が苦しんだ人道に反する処遇および私が従事した強制労働に対する謝罪
*過去64年にわたり今にいたるまで、私たち捕虜に対して歴史上の真実を無視してきたことへの謝罪
*世界の規範にそって、歴史上の不正義を償う金銭補償の給付
残念ながら返事はないという。
(この項RKB毎日放送・西日本新聞引用)
これらの報道に見られるように、麻生鉱業は解散していて「責任はない」との立場のようだ。どんな理由があったのか「解散」という逃避を行い、別会社を創設して「責任逃れ」をしているとしか思えないのは、筆者だけなのか?
我国の首相がかつて社長だった会社が、祖父の持っていた会社と無関係だったと言い逃れする麻生鉱業。そこには普通の感覚では考えられない傲慢さと強欲さを見て取れる。
ジョー・クームスさんは東京で麻生首相に面会を求めるという。手紙の返事も書かない、(いや書けない)首相が、面会の要求に応じるとは思えないが、ここは一番、面会して、過去の行状を詫び、ジョー・クームスさんたちの要求に応えるべきだ。
凋落一途の内閣支持率も持ち直すかもしれない。
2009年6月18日 17:03
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