2009年5月21日
09年の肖像「ソコル(大谷)の韓人二世」:片山通夫
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この写真は今年3月に撮った。吹雪の翌日のことである。場所はユジノサハリンスク郊外のソコルという村の入口。この村には戦後朝鮮人が多く住んでいる。写真の徐順愛(ソ・スンエ)もその一人だ。
徐順愛はここソコルで生まれた。結婚するまでこの村に住んでいた。子供の時、彼女の家族は「無国籍」だった。母が「ソ連国籍をとれば朝鮮に帰れなくなる」と頑としてソ連国籍取得を拒んだからである。
そのおかげで、順愛の姉はイルクーツクの大学を受けることができなかった。渡航許可が出なかったのだ。こんな苦い思い出のソコルだが、彼女にとってはやはり「ふるさと」の村であり、懐かしいし、知り合いも多い。
だから順愛は時々彼女の住むユジノサハリンスクから車を駆ってソコルを訪ねる。
「こんなところ、何もないのだけどね」
そう言いながら順愛は村の知り合いと昔話や近況の生活に、時の経つのも忘れて興じる。彼女にとってはそれがストレスの解消なのだ。
「ロシア出の生活には問題が多すぎる。でもここへ着たらホッとするのよ」
2009年5月21日 16:05
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