<財政破綻は必至か>
自公政権が終わりを告げて、民主党中心の連立政権が動き出して1・5カ月経った。森内閣以降の右翼片肺政権に比べると、よりましなリベラル政権の誕生だから国民の支持は高い。だが、肝心要の自公政権が破綻寸前に追い込んだ日本の財政は改善するのであろうか。残念ながら民主党もまたバラマキの予算編成に必死である。国債の増発という借金地獄に突き進んでいる。このままでは4年持つのかどうか、大分怪しい。国家破綻という場面は、45年の敗戦と同じ経済状況に陥ることになるのだが、悲しいかなこの流れに変化はない。
自公政権が終わりを告げて、民主党中心の連立政権が動き出して1・5カ月経った。森内閣以降の右翼片肺政権に比べると、よりましなリベラル政権の誕生だから国民の支持は高い。だが、肝心要の自公政権が破綻寸前に追い込んだ日本の財政は改善するのであろうか。残念ながら民主党もまたバラマキの予算編成に必死である。国債の増発という借金地獄に突き進んでいる。このままでは4年持つのかどうか、大分怪しい。国家破綻という場面は、45年の敗戦と同じ経済状況に陥ることになるのだが、悲しいかなこの流れに変化はない。
来年度の概算要求をみると、それでいて90兆円規模の大台に乗る見通しである。税収は激減して40兆円程度か。90兆円というと、麻生内閣と変わるところがない。わずかでも借金を返そうとの意欲がみられない。嘆かわしい政府と政党・政治家であろうか。
<村上誠一郎診断>
中曽根バブルが破裂したあとの処理、景気対策、不良債権処理など一連の失政続きで、日本丸は船に例えると船底に大きな穴をいくつも作り、浸水して久しい。タイタニック号と表現できるほど沈没の速度を速めている。個人であれば、借金取りが押しかけてくる。自己破産するか逃亡するか、はたまた自殺するのか。悲惨が待ち構えている。同じことが国家にもいえるのだが、政府・マスコミとも頬かむりして沈黙している。
不思議の国なのである。
これに以前から警鐘を鳴らしてきた自民党きっての財政通・村上誠一郎に、10月13日午後、急きょ会見を申し入れた。民主党の連立政権の財政政策をどう分析しているのであろうか。むろん、明るい評価はなかった。「滝壺めがけて日本の財政は突っ込んでいる」と厳しい見かたを繰り返した。
<役人半減できるか>
よりましな政権も、こと財政に関して言うと自公政権並みのバラマキ借金予算の編成に熱心である。来年夏の参院選がお目当てなのであろうが、国家破綻してIMF管理に入るとそれこそおおごとになる。それを誰も口にしない。地震・雷どころでなくなる。
「特別会計の埋蔵金にしても円が1円高くなるだけで9000億円の損失が出る。外国為替資金特別会計の積立金19・6兆円も1ドル99円で実質ゼロになってしまう。これが現実化している。80兆円の予算を編成しても国債の利払いに30兆円が消えてしまう。実質50兆円のうち、鳩山政権は17兆円を例のバラマキに使うのだという」
「断行するというのであれば、役人(総人件費36兆円)を半分にするとか、社会保障費を半分にする、防衛予算をゼロするということをしないと、この17兆円をつくることは困難だ。公約通りのことをすると、4年間で財政は間違いなく崩壊する。GDP500兆円はとっくの昔に割り込んでいるのだから」
財務省理財局国債企画課の集計によると、国債と借入金の2009年度末の総計は906兆円である。「あと1年か2年すると、国と地方の借金は1000兆円を超えてしまう。隠れ借金や隠れ債権を合わせると、既に1000兆円を軽く超えている。日本は資産1450兆円といわれる。論理上は1450兆円まで借金が出来る計算だが、国債が売れなくなると、そこでパンクすることになる」
<国債が売れなくなると日本崩壊>
国民資産が1400兆円と言われていたことがある。それが1500兆円、今は1450兆円だという。この数字も事実なのかどうか。
日本の国債は海外で売れない。アメリカの国債でも怪しくなってきている。日本や中国はその値下がり確実な米国債をワシントンから大量に買わされている。これまた値下がり確実の日本の国債は、国民が預けた銀行預金や生保預金などが大量購入している。日本銀行までが買い込んで紙幣を増刷、円を市場でだぶつかせ、それを株式市場に送り込んで株価を下支えしている。
公正な資本主義とはいえない。
「アルゼンチンやトルコのように日本も、国債を海外で運用していれば売れなくなり、とっくにパンクしていた。日本は国民が借金している。かろうじて貿易が黒字だから持っているだけのことだ。民主党は無駄をなくすと言っているが、事実は借金を積み重ねている。おそろしいことだよ」となるのである。
<消えた2000兆円>
中曽根バブルの破裂でどれくらいの資産が消滅したものか。エコノミストは株価から推計して1500兆円とはじいているが、村上は財務省の情報として2000兆円と決めつけている。GDPをかつての500兆円とすると、4倍もの資産が吹き飛んでしまったことになる。
ここから不良債権問題や不況の嵐が吹き荒れて国債を発行する日本になってしまった。このすべてを国民がかぶっているのである。バブルに踊った財閥は、そうしてぬくぬくと生き抜いている日本である。政治を操る黒幕の存在を見てとれるだろう。
議会と言論機関がこれを退治できなかった日本である。すなわち、双方とも多かれ少なかれ財閥に囲い込まれていることを意味しようか。
「小渕恵三内閣までの借金は360兆円だった。それが森・小泉・安倍・福田・麻生の内閣で、特に小泉内閣での不良債権処理でべら棒に膨れ上がってしまった。医療年金も」というのである。
そんな小泉内閣を支援したマスコミ界とそれに安易に乗ってしまった国民も哀れというべきだろう。
2009年10月14日21時05分記
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