<ロシア大統領の勇気>
ロシア大統領のネドベージェフがなかなかいいことを言っている。ロシアの真実を披歴したのである。世界の為政者は、誰しもが自国の恥部に蓋をかけようとする。歴史の真実に向き合おうとしない。これが人民の不満・政治不信の元凶となっているというのにだ。洋の東西を問わない。我が国も60年安保改定時、沖縄返還時において米国とのおぞましい限りの密約が存在した。これについて河野洋平外相まで否定した。官僚の意向に従ったからである。
だが岡田外相は「真相を明かせ」と役人に命令した。実に格好よくほほえましい場面である。田中真紀子外相の場合は、不可解な機密費を暴こうとして、逆に官邸と役人に潰されてしまった。時代は大きく変わったのである。
ロシア大統領のネドベージェフがなかなかいいことを言っている。ロシアの真実を披歴したのである。世界の為政者は、誰しもが自国の恥部に蓋をかけようとする。歴史の真実に向き合おうとしない。これが人民の不満・政治不信の元凶となっているというのにだ。洋の東西を問わない。我が国も60年安保改定時、沖縄返還時において米国とのおぞましい限りの密約が存在した。これについて河野洋平外相まで否定した。官僚の意向に従ったからである。
だが岡田外相は「真相を明かせ」と役人に命令した。実に格好よくほほえましい場面である。田中真紀子外相の場合は、不可解な機密費を暴こうとして、逆に官邸と役人に潰されてしまった。時代は大きく変わったのである。
ロシア大統領はロシアの現状を適切に分析した。いわく「脆弱な民主主義」「汚職は国民病」「天然資源頼みの原始的経済」「エネルギー効率と生産性は恥ずかしいほど低い」などと。これほど自国の政治経済の正体を正しく分析して、それを隠さずに公表した勇気を先ずもってたたえようと思う。
立派な大統領である。お粗末な各国特派員はプーチンとの二重権力に隙間が出てきた、などという下司の勘繰りを流している。よしんばそうであっても、メドベージェフ分析の評価が下がるわけでは決してない。
人民に真実を知らせることで、こんなロシアから脱皮しようと檄を飛ばしているのである。本来は、言論人が率先して知らしめることなのだ。国民運動へと格上げしないことには、ロシアの真の改革は実現しない。筆者の目には、彼こそ真の愛国者と断定したい。
日本では、麻生は最後の最後まで国民の心をつかむことが出来なかった。真実を吐露しなかったからである。3人の後継候補も敗北原因を公表できていない。それは日本のマスコミも、である。不透明で、蓋をした社会では、健全な進歩などありえない。
<過去も直視せよ>
ついでにロシア大統領に陳情したい。それは第二次世界大戦の恥部も認めて「謝罪せよ」というものである。当時のスターリン・ソ連とヒトラー・ドイツの秘密の議定書(ポーランド分割占領)の存在である。このことでポーランドとロシアの関係は、今も揺れている。
まだ記憶に新しい第二次世界大戦70周年の記念式典で、ポーランド首相が問題提起、プーチンが反論否定して、世界は両国の深刻な関係を改めて知ることとなった。
日本にも南京大虐殺を否定する都知事や右翼政治家がいる。靖国神社の歴史観は今もアジア解放のためなどとして隣国を刺激してやまないのだが、民主党政権誕生でようやく乗り越えられよう。
勇気あるメドベージェフは、この独ソ密約問題に決着をつけることを望みたい。これに決着をつけていれば、ブッシュ政権が仕掛けたMD計画など事前にしぼんでしまったはずである。ともあれロシアには、久々正義と勇気を備えたリーダーが生まれたことに敬意を表したい。
<北方領土問題にも>
鳩山新政権の誕生にいち早く反応した国の一つがロシアである。鳩山の祖父の実績を評価している孫が日本国総理大臣になったのだから、その雰囲気を理解できる。2島返還後に平和条約の締結が、それである。日ソ双方の約束である。
まずこれで前に進んではどうだろうか。ロシアも同意するはずである。残る2島について双方が知恵を出せばいい。とことん話し合う中で結論が出るはずである。一括4島返還にこだわるだけでは知恵がなさ過ぎよう。
外交は妥協を意味する。100%の成果を期待すべきではない。資源にこだわりを見せているのであろうから、解決が出来ないわけがない。もう戦後64年を経過している。双方の信頼構築が重要である。ビジネスではない人々の交流拡大が大事である。それはワシントン・北京にも通用する。
友愛外交の中味にもよるが、ロシア大統領の勇気ある決断を強く要望したい。そうなると日本にとって残る日朝決着も時間の問題となろう。
2009年9月21日10時20分記
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