<明るいニュース連発>
海の向こうからオバマ大統領は、チェコ・ポーランドに配備するとしてきたミサイル防衛計画を「見直す」との政策判断を示した。ロシア大統領が直ちに歓迎する声明を出した。米ロ核軍縮への流れに拍車をかけることになる。ワシントンの「死の商人」らの反撃の行方が注目されるが、オバマの決意は固い。彼は勇気あるリベラルな米国大統領である。
国内からは、岡田外相が60年安保改定や沖縄返還時の日米密約を明らかにするよう事務方に指示した。民主主義・主権在民の国では、到底容認できない事例であるからだ。これを明らかにすることによって、日米新時代へと突き進んでいく。アジアも歓迎するだろう。これもすばらしい。「この国を本当の意味で国民主権に変えてゆく」との鳩山発言を裏付ける動きとみてよい。対等の日米関係構築の第一歩を象徴する出来事ともなろう。
鳩山首相が温室効果ガスを25%削減するという方針を打ち出した。これに世界が好ましい反応を示しているが、ニューヨークの国連事務総長も歓迎すると表明した。これもすばらしい。財界の僕(しもべ)ではない新政権を印象付けたものだ。これで世界を引っ張っていけば、地球再生に道をつけることが出来るかもしれない。
ワシントンにも東京にも、本格的な国民主権の政府が誕生したことなのである。両国政府とも前政権によって、国内の全てをボロボロにされた後に実現したという共通項を有する。
<大阪の友人>
昨日の夜、大阪の友人が上京、普段行ったこともない東京駅前の丸ビル5階のアジアン・レストランに呼んでくれた。驚いたことに若い男女客で膨れ上がっていた。不況知らずの繁盛ぶりである。花金ではない。花木だというのに、である。
個性・特性を出せる店舗のみが成果を出せる時代なのか。知恵の勝負は全てに及んでいるのだろう。米国の中小企業は年間、50万単位で倒産している。日本だけではないというのに、丸ビル内のこの賑わいである。
フランス・シャンパーニュ地方の葡萄で作られたシャンパンを所望して、10年ぶりA君と杯を重ねた。二人とも自公政権の敗北を歴史的必然と受け止めているものだから、その後に生ビール、白ワイン、紹興酒を少しずつ飲みながら雑談に花を咲かせた。
彼は学生時代に自民党員になり、参院議員秘書を長く務めたやり手で知られた。いざ、自分も、と手を挙げた途端に、仕えてきた改憲派のボスにいびられ続けてきた。今回の政変劇でボスの政治生命は断たれてしまった。
彼の元気の背景である。上京して鳩山側近と談笑して筆者との夕食会となったものである。明るい性格と兄弟の支援で、今日まで耐えてきたものだろう。「アジアの時代」にも乾杯した。「来年の8月ごろに北京に行きましょう」といって別れた。自民党政治に通じているA君は「事務次官会議が廃止されたことはすごいことですね」といって官僚政治から離脱する新政権にも杯を重ねた。
<北京の友人>
虎ノ門パレストラルという不思議な名前のホテルに出向いた。北京から古い友人が来ていたからである。研究者同士の勉強会という。
民主党中心の3党連立政権の話が話題の中心となった。自公政権よりも「ましな政権」の本質を解説した。中国・アジア重視の政権であること、東アジア共同体に向けて共に歩んでいく信頼に足る政権であるということも。
友人は既に日本政治を取材していた。「民主党政権は公約の実現は困難だろう。従って来年夏の参院選挙で敗北する。すると再びねじれ国会になるのではないのか」と聞いてきた。
自民党寄りの期待を込めた分析を聞かされての質問とみた。
「それはない。韓国の政変後に前大統領が自殺、台湾では前総統が無期懲役。日本では長い腐敗政治が続いてきたので、これから膿が出てくるだろう。膿を出さないと前へは進まないのだから。そのことを国民が期待している。大掃除をすると鳩山も公言している。となると、民主党の敗北は想定できない。むしろ勝ちすぎて連立解消を恐れている」と解説してあげた。
<天皇の官僚執筆後13年の政治変動>
外国メディアが触れていない、わかりにくい事実について、彼に説明することにした。
「日本の政治は明治この方官僚が政治経済を牛耳ってきた。侵略戦争にしても官僚政治の実績である。敗戦によっても官僚は生き延びた。ドイツと異なった点である。その官僚政治を打倒するという政権が日本に生まれたのだ。これは革命的なことなのだ」
「13年前に、天皇の官僚という本を書いた。これは中国のアモイ大学の先生が翻訳し出版もされている。2年後に民主党が誕生した。そして彼らが11年後に官僚政治を打倒する公約を掲げて政権の座に就いた。鳩山政権の屋台骨は国家戦略局と行政刷新会議だ。ここに政権の命運がかかっている。いまは感慨無量の心境である」
日本の政治が官僚によって行われてきたという事実さえ理解できない外国の研究者である。日本人の大半がそうだろう。そのための説明をしたのだが、どれだけわかってくれたろうか。
そういえばA君と食事する直前、友人の仲間が10人ほど集まった場面で新政権の感想を求められた。「政治記者として官僚支配に気付いたのは10年以上経っていた頃である。20年もの長期間政治記者を続けてきたお陰である」とあいさつした。
すると、居合わせた知り合いの元記者は「自分は1年でわかった」とうそぶいた。世の中、いろいろな無責任人間がいるものである。正直が一番だ。
2009年9月18日10時35分記
海の向こうからオバマ大統領は、チェコ・ポーランドに配備するとしてきたミサイル防衛計画を「見直す」との政策判断を示した。ロシア大統領が直ちに歓迎する声明を出した。米ロ核軍縮への流れに拍車をかけることになる。ワシントンの「死の商人」らの反撃の行方が注目されるが、オバマの決意は固い。彼は勇気あるリベラルな米国大統領である。
国内からは、岡田外相が60年安保改定や沖縄返還時の日米密約を明らかにするよう事務方に指示した。民主主義・主権在民の国では、到底容認できない事例であるからだ。これを明らかにすることによって、日米新時代へと突き進んでいく。アジアも歓迎するだろう。これもすばらしい。「この国を本当の意味で国民主権に変えてゆく」との鳩山発言を裏付ける動きとみてよい。対等の日米関係構築の第一歩を象徴する出来事ともなろう。
鳩山首相が温室効果ガスを25%削減するという方針を打ち出した。これに世界が好ましい反応を示しているが、ニューヨークの国連事務総長も歓迎すると表明した。これもすばらしい。財界の僕(しもべ)ではない新政権を印象付けたものだ。これで世界を引っ張っていけば、地球再生に道をつけることが出来るかもしれない。
ワシントンにも東京にも、本格的な国民主権の政府が誕生したことなのである。両国政府とも前政権によって、国内の全てをボロボロにされた後に実現したという共通項を有する。
<大阪の友人>
昨日の夜、大阪の友人が上京、普段行ったこともない東京駅前の丸ビル5階のアジアン・レストランに呼んでくれた。驚いたことに若い男女客で膨れ上がっていた。不況知らずの繁盛ぶりである。花金ではない。花木だというのに、である。
個性・特性を出せる店舗のみが成果を出せる時代なのか。知恵の勝負は全てに及んでいるのだろう。米国の中小企業は年間、50万単位で倒産している。日本だけではないというのに、丸ビル内のこの賑わいである。
フランス・シャンパーニュ地方の葡萄で作られたシャンパンを所望して、10年ぶりA君と杯を重ねた。二人とも自公政権の敗北を歴史的必然と受け止めているものだから、その後に生ビール、白ワイン、紹興酒を少しずつ飲みながら雑談に花を咲かせた。
彼は学生時代に自民党員になり、参院議員秘書を長く務めたやり手で知られた。いざ、自分も、と手を挙げた途端に、仕えてきた改憲派のボスにいびられ続けてきた。今回の政変劇でボスの政治生命は断たれてしまった。
彼の元気の背景である。上京して鳩山側近と談笑して筆者との夕食会となったものである。明るい性格と兄弟の支援で、今日まで耐えてきたものだろう。「アジアの時代」にも乾杯した。「来年の8月ごろに北京に行きましょう」といって別れた。自民党政治に通じているA君は「事務次官会議が廃止されたことはすごいことですね」といって官僚政治から離脱する新政権にも杯を重ねた。
<北京の友人>
虎ノ門パレストラルという不思議な名前のホテルに出向いた。北京から古い友人が来ていたからである。研究者同士の勉強会という。
民主党中心の3党連立政権の話が話題の中心となった。自公政権よりも「ましな政権」の本質を解説した。中国・アジア重視の政権であること、東アジア共同体に向けて共に歩んでいく信頼に足る政権であるということも。
友人は既に日本政治を取材していた。「民主党政権は公約の実現は困難だろう。従って来年夏の参院選挙で敗北する。すると再びねじれ国会になるのではないのか」と聞いてきた。
自民党寄りの期待を込めた分析を聞かされての質問とみた。
「それはない。韓国の政変後に前大統領が自殺、台湾では前総統が無期懲役。日本では長い腐敗政治が続いてきたので、これから膿が出てくるだろう。膿を出さないと前へは進まないのだから。そのことを国民が期待している。大掃除をすると鳩山も公言している。となると、民主党の敗北は想定できない。むしろ勝ちすぎて連立解消を恐れている」と解説してあげた。
<天皇の官僚執筆後13年の政治変動>
外国メディアが触れていない、わかりにくい事実について、彼に説明することにした。
「日本の政治は明治この方官僚が政治経済を牛耳ってきた。侵略戦争にしても官僚政治の実績である。敗戦によっても官僚は生き延びた。ドイツと異なった点である。その官僚政治を打倒するという政権が日本に生まれたのだ。これは革命的なことなのだ」
「13年前に、天皇の官僚という本を書いた。これは中国のアモイ大学の先生が翻訳し出版もされている。2年後に民主党が誕生した。そして彼らが11年後に官僚政治を打倒する公約を掲げて政権の座に就いた。鳩山政権の屋台骨は国家戦略局と行政刷新会議だ。ここに政権の命運がかかっている。いまは感慨無量の心境である」
日本の政治が官僚によって行われてきたという事実さえ理解できない外国の研究者である。日本人の大半がそうだろう。そのための説明をしたのだが、どれだけわかってくれたろうか。
そういえばA君と食事する直前、友人の仲間が10人ほど集まった場面で新政権の感想を求められた。「政治記者として官僚支配に気付いたのは10年以上経っていた頃である。20年もの長期間政治記者を続けてきたお陰である」とあいさつした。
すると、居合わせた知り合いの元記者は「自分は1年でわかった」とうそぶいた。世の中、いろいろな無責任人間がいるものである。正直が一番だ。
2009年9月18日10時35分記
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