'."\n" ?> 今西富幸の「思考する読書」:編集局からの手紙 27「めだかの話 その7」:今西富幸
今西富幸の「思考する読書」

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2009年10月13日

編集局からの手紙 27「めだかの話 その7」:今西富幸

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 わが家のベランダに並ぶ水槽のなかに先日、片目の稚魚を発見したことは前回書いたが、こんどはなんと超肥満体のめだかを見つけた。

 これがその写真である。一緒に写っている普通のめだかと比べれば、一目瞭然。まるで子ネズミのような体型に見える。めだかもメタボになるということは、腹八分目は人間ならずとも、あらゆる生物に共通の課題ということだろう。
 それはともかく、今年のノーベル平和賞が米国オバマ大統領に決まったが、新聞の論調を見る限り、この受賞に関しては賛否両論が渦巻いているようだ。最も否定的な見解はわたしがかつて在籍した新聞社の意見に集約されるが、就任から日の浅い大統領への賞の授与はあきらかに政治的な後押しの意味合いが強いというものである。しかし、この意見には正直、首をひねらざるを得ない。平和に貢献したものに与えられるこの賞が政治的な色合いを帯びるのはある意味で当然のことである。むしろ重要なのは、その賞のベクトルが理にかなっているか否かであろう。
 たしかにオバマ大統領にこれまでほとんど実績らしい実績がないのは事実である。しかし、名前をさえ出すのさえ倦厭したい前大統領の強権外交を改め、さきの国連総会において核廃絶に向けたアメリカの姿勢を全世界にアピールしたことの意義は極めて大きい。前任の大統領がしでかした厚顔無恥を考えれば、このアピールの意味は当然ながら倍加するといっても過言ではあるまい。
 そもそも理念を語ることなくして、平和を実現することなどできはしまい。その意味でわたしは今回の授賞を決めたノルウェーのノーベル賞委員会の英断はもちろん、前大統領から一転、オバマ大統領を選んだアメリカという国の良識とダイナミズムに改めて、心から拍手を送りたいと思うのである。

2009年10月13日 00:10

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