旅行作家 原田勝利の「旅と食を楽しむ」

2009年7月29日

 修験道の聖地、吉野で大自然の力をもらう:原田勝利


蔵王堂.jpg





修験道の聖地、吉野で大自然の力をもらう


大自然の恵みで体力と知力を回復しよう。"修験道の聖地"吉野山(世界遺産登録)の不思議なパワーをいっぱいあびようと吉野桜国(よしのおうこく)へ。


近鉄吉野駅から山頂までのロープウエイの真下に誇らしげに咲く真っ白なシャガ。葉桜の緑も力強く揺れている。

どこからともなく聞こえるウグイスの鳴き声、ケキョ、ケキョ、ホーケキョ.....なんとものどかで心地よい。


今回は「金峯山寺蔵王堂」から裏山をくだり「脳天大神・龍王院」にお参りして、再び金峯山寺蔵王堂の前を通るコース。


吉野山を歩いて自然のエネルギーを身体いっぱい吸収しようと思ってやってきた。最初に参道のみやげ物店でヨモギもちを食べ、葛湯を飲む。これも吉野ならではの楽しみのひとつ。小腹を満たしたら、黒門をくぐりぬけて仁王門の金剛力士立像を下から見上げる。この力強い像のようにいつも姿勢を正し構えを崩さずにいこう。きっと健康と知力アップにつながるに違いないとイメージ注入する。


金峯山寺蔵王堂にお参りして、一息入れてから脳天大神・龍王院へ向かう。裏山の455段の急な階段はちょっとハード、上りも下りも根性がいる。途中で役行者尊像、千体地蔵、九頭龍権現、日吉大神、御滝にお参りして岩峯大神の前まできたら、ちょいと場違いなスーツ姿のおやじと目があった。よく見ると、なんと知人の築田神具・代表の大西健爾さんだ。三年前、私と脳天大神龍王院を引き合わせてくれた人である。


「こんにちは」「おーっ」「何してますの?」「このお社の仕事をさせていただいたんで、こうして時々お参りしているんです。ところで一人?」「はい」「ではご一緒に」「いいですねえ」


大西さんに連れられて、脳天大神龍王院と身代不動にお参りする。「これで何かあっても身代不動さんが助けてくれる」。再び大西さんと階段を上り、金峯山寺蔵王堂にお参りしたあとは、温泉へ。


天明二年創業の老舗旅館「佐古家(さこや)」は天然温泉掛け流し露天風呂。木づくりの浴槽が嬉しい。周囲は紅葉桜や葉桜がおおいかぶさり、二輪の唐椿が揺れている。露天風呂に備え付けられたサービスの樽酒"やたがらす"で喉を潤す。幸せやねえ。


帰り道にも、ロープウエイ乗り場の前の「山の駅」で鮎の塩焼きでビールをいっぱい。匠の技、中西寿也さんの鮎の塩加減が絶妙。辛口評論家の大西さんも、これには目を細めてパクパク。大自然のエネルギーたっぷりの吉野山は修験道の聖地、心が引き締まる。食も豊富、温泉もある。


ご同輩、体力と知力が衰えてませんか? さあ吉野山へ行こう!


メモ

吉野山観光協会 電話07463・2・1007 佐古家 電話07463・2・5155 山の駅 電話07463・2・3112 


「交通」吉野駅へは


大阪阿部野橋駅から近鉄特急1時間15分。 京都駅から近鉄特急(西大寺・橿原神宮駅乗換え)1時間40分。吉野山へはロープウエイ約3分、吉野山駅下車。

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2009年7月28日

水に恵まれし伊予西条の夏:原田勝利

西条市内うち抜き水のモニュメント.jpg

《水に恵まれし伊予西条の夏!》


市内には3000ヵ所も自噴水がります、とボランテアガイドが胸を張る。


「じゃあ水道代がいらないなぁ」「場所によっては有料です」「ありゃあ」


"西条水めぐりマップ"を片手に、ガイドさんの案内で西条市自慢の「水の風景」を探訪


かつてこれらの水場は、人力によって鉄の棒を地面に打ち込み


その中にくり抜いた竹を入れて水を汲み上げる"うち内抜き工法"だった。


このやり方が江戸中期から昭和20年代までつづいたが、


それ以降は、先を加工した鉄パイプをコンプレッサーのハンマーで


地下水脈まで打ち込んで、恵みの水を確保しているという。


うち抜きの水は、四季を通して温度差がない。いつもまろやかでおいしい。


ガイドさんと一緒に利き水をしながら、観音水、水舞台、うち抜き広場、


海底から湧き出る弘法水などのモニュメントをまわる。


たしかにおいしいが、その水のおいしさを正確に伝えられないのがもどかしい。


水汲みに来ていた地元の人が「西条の水はコーヒーに最適です。


西条の水にこだわった蕎麦屋もありますよ」と教えてくれた。


おお、論より証拠、西条そば「甲」を訪ねる。


実にうまいざる蕎麦を食べながら、店主の萩原甲慎さん(38)にネホリハホリ、


西条の自噴水との出合いをたずねてみた。


大阪でサラリーマンをしていたころ、奥さんの里の伊予西条に来て、


水の都大阪よりも西条の水がおいしいと感動したという。


すぐさま、この西条の水を使った仕事をするのだ、とひらめいた。


さっそくサラリーマンを辞めて、おいしい蕎麦屋がある山梨県に引越しした。


蕎麦屋に勤め、見よう見まねで蕎麦打ちを覚えてから、西条で蕎麦屋を始めたという。


いろいろ苦労はあったというが、それを乗り越えてみごとに成功。


話を聞いているだけで「西條そば甲」の蕎麦、


そして水がますますうまいと思えてくるから不思議である。


伊予西条に行くと、見えない夢が見えてくるかもしれない。


問い合わせ:西条市観光振興課


電話0897・56・5151


西條そば甲 電話0897・55・7836


アクセス:JR新幹線岡山駅で特急列車しおかぜに乗り換える。

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ほほ笑みのまち塩尻:原田勝利

奈良井宿(重要伝統的建造物群保存地区)懐かしい旅情の面影を残す宿場町.jpgのサムネール画像
《ほほ笑みのまち塩尻》

塩尻市は、東に江戸に向かい、

西は京へと続く中山道を軸に、善光寺街道、三州街道が交差した交通の要であり、

文化交流の宿場町として栄えた。

木曾谷や高ボッチ高原などの雄大な自然、そして清流も心を豊かにしてくれる。

特産は高原野菜、山菜、ぶどう。

おいしいワインづくり、日本酒、木曾漆器と伝統的な技術の産物が旅人のほほ笑みを

ひきだしてくれる。

また、奈良井宿の町並みは江戸文化をそのまま伝える貴重な遺産である。

育ててほほ笑み、つくってほほ笑み、もてなしてほほ笑む

塩尻市は温かい心の古里でもあります。

ほほ笑みのまち、塩尻を訪ねよう。

塩尻市経済事業部観光課・塩尻市観光協会

http://www.city.shiojiri.nagano.jp/

電話0263・52・0280

(旅行作家)

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