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2009年10月14日
映写室 新NO.21「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」&「パンドラの匣」:犬塚芳美
―太宰治生誕100年に送る、映画化作品2本―
<2009年は、太宰治の生誕100年>に当る。この後も「斜陽」、「人間失格」と太宰文学を原作とする映画の公開が控えているが、まずは対照的なこの2本だ。対照的といっても、ちょっと気取った言葉のやり取りと、そこから生れる間合いの美しさは共通している。太宰に重なる男の魅力と、女にもてたと言う作家の視点で描く女性たちのたおやかな美しさもそうだ。鮮やかな映像が私の中で時々セピアに揺らぐ。
<終戦前後の世相を濃密に描きながら>、どちらの作品の人物像にも今を感じるのは、監督の工夫と共に太宰文学の普遍性だと思う。映画の魅力だけでなく、底流を流れる夭逝作家の魅力にも惹かれる。久しぶりに太宰を読みたくなった。この秋、文芸の世界にいざなう2本です。
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2009年10月14日 07:25
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