2009年11月10日
ピイーと鳴く声:鄭容順
―チビ(臆病のヒナ)が鳴いている―
ベランダに行って戸を開けると向かいの家の屋根の1番下にとまっている。
筆者の目線になるところでちょこんと立っている。筆者の方に真正面に向いてとまっている。

筆者は「おお--。チビが来ていたのか。合図して呼んでくれたのかな」と筆者の都合のいいように考えて心の中で喜んでいる。
そしたら行動派で先に飛び立ったヒナがやってきた。
(あれ。私を呼んでいなかったのかな)
まあいい。ピイーと鳴いて合図を送ってくれただけでもいい。
ヒナの鳴き方もいろいろある。チビの鳴き方を筆者は覚えてしまった。
少し成長が遅くて飛び立つのが遅れたチビ、雌なのかなあ。
行動派のヒナにずっと甘えている。行動派は雄なのかな。
そんな確認したことないのでわからない。
けっして手で触らないようにしてきた。
1度だけあまりにもかわいい仕草にまだ成長していないヒナの嘴に小さな枝の切れ端(親が運んできた)で2羽のヒナの嘴にもっていてコツンコツンとあてて見た。それからその日の夜から筆者の顔を見ないで人間で言うと苦虫をつぶしたような顔をしていた。翌日、昼過ぎになるとまた愛らしい顔に戻っていた。
それから枝の切れ端であってもヒナに絶対に触らないと決めた。
親鳩が育てている。人間が関与するものではないと悟った。
しかしさすが行動派のヒナより飛び立つのが遅れたチビ、ベランダのサンにとまっている母鳩のところに行かれない。餌を貰っているのは行動派のヒナだけ。けれど鳩は賢い。栄養が届かないチビに今度はベランダに降りてきてチビだけに餌を与えている。行動派のヒナが横から取りに行こうとするが顔を背けてチビの方に餌をやっていた。
親鳩はヒナがもう飛べるということも分かるらしい。そうした頃になると毎朝、親鳩2羽がベランダのサンにとまってベランダまでヒナが飛んでくるのを待っている。待っている母鳩を尻目に冷房機器の下に隠れて出て来なかったチビだった。(私はまだ飛べないの)と言っているようだ。それでも羽を広げて飛ぼうとする仕草はしていた。
見るに見かねて筆者は母鳩のいるベランダのサンまで1日でも早く飛べるようにと考えて牛乳パックの空き箱を利用して竿にかぶせて足場を作ってやった。
その間、洗濯物が干せない。仕方がないと思った。
なかなか飛べなかったチビ、やっとベランダのサンに飛べるようになったのは行動派のヒナから遅れること4・5日、そして今度は母鳩が飛ぶ訓練をした。
ベランダのサンの上を右に左に飛んでチビを母鳩の後について飛んで来させて餌を与えて飛ぶ訓練をさせていた。こんな行動を見ていると鳩は賢いなと思った。
飼っていた伝書鳩が放されてドバトになったと聞いている。現在マンションなどの居住空間にいるのはドバトだがもともとは伝書鳩だった。
空ばかり見てヒナを探している筆者に夫は心配になってきたのか鳩対策を真剣に考えている。
そんなことを知ってか知らずか夕方ねぐらに帰る前の3時前後にほとんど向かいの家の屋根の下にとまって筆者をじっと見ている。
ピイーと鳴いた合図、やはり筆者に呼びかけていたことにしよう。
写真は11月9日午後の3時頃撮影、ピイーと鳴いたチビのところに行動派のヒナが降りてきた。いつも2羽はたいてい一緒に行動している。あちらこちらと飛んでいるチビ、飛べなくて母鳩に甘えていたチビ、なんか飛べなかった頃を思うと愛しくて丈夫に育つようににと思って見ている。
2009年11月10日 08:29
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